日本屈指の観光地・伊勢神宮の参拝客に人気の名物グルメといえば?―ブラジル三重県人文化援護協会(広瀬哲洋会長)は27日、コロナ禍で休止していた「うどん会」を再開し、本格風味が自慢のうどんとともに、三重県が誇る絶品ご当地グルメ「伊勢うどん」をふるまう。会場は、メトロのビラ・マリアナ駅そばの同会館(Av. Lins de Vasconcelos, 3352 – Vila Mariana)。
太くてやわらかい麺に、少量のたまり醤油をベースにしたタレがかかった伊勢うどん。「ブラジルではなかなか食べられない。ぜひ試食しにきて」と、県人会では来場を呼び掛けている。
うどん券は当日55レアル、前売券50レアル。数量限定の記念品も用意されている。また、会場では、伊勢うどんや伊勢神宮について写真や映像を交えて紹介する。
同県人会のうどんはその味わいに定評がある。今回も出汁は日本から取り寄せた鰹節と日高昆布をふんだんに使う。具材のひとつであるかまぼこは手作りだ。うどんの食券の購入者は伊勢うどんの試食ができる。
伊勢うどんは、伊勢地域の独特なうどん。伊勢市内で継承されてきた郷土食であり、その発祥は江戸時代にまでさかのぼる。現在でも市民にとっては日常的に食されるとともに、伊勢参りにおける代表的な食べ物の一つとして、多くの観光客に親しまれている。
今回の伊勢うどんPRは、「ブラジルサンパウロ州における三重の伝統文化理解促進事業」の一環。「三重県の伝統食をPRしよう」と、三重県人会と三重県庁が企画した。
三重県は1973年にサンパウロ州と姉妹提携を締結し、昨年50周年を迎えた。三重県ファンを増して、サンパウロ州との友好交流を一層促進していくことが本事業の狙いだ。11月16、17日には文協で伊賀流忍者をテーマにしたイベントも予定されている。
一連のイベントの宣伝は「みえ友パウリスタ」が担う。インスタグラム、Youtube、TikTokのアカウント名はmieamigos。「みえ友パウリスタ」とは、三重県とサンパウロ州との間の姉妹提携の趣旨を踏まえ、県等とサンパウロ州等との交流事業の参加者を「みえ友パウリスタ」として委嘱し、両県州相互の紹介・PRを行うことで、三重県とサンパウロ州の交流の架け橋として国際交流の推進に役立てることを目的とする。「パウリスタ」はサンパウロ州の住民及び出身者のことを表す。