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ヴェグ=アンベブを抜き国内4位に=30年間で6800%成長

2024年7月19日

サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スル市にあるヴェグ社の工場(Foto: We Art/Divulgação)
サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スル市にあるヴェグ社の工場(Foto: We Art/Divulgação)

 電動モーターや電気・電子機器を製造する多国籍企業ヴェグ社が、飲料大手のアンベブ社を抜き、サンパウロ証券市場(B3)の上場企業時価総額ランキングで4位となったと、17日付オ・グローボ紙(1)が報じた。
 16日、ヴェグ社は推定時価総額1959億レで取引を終え、1844億レで終えたアンベブ社の時価総額を上回った。これにより、5221億レと評価されたペトロブラス、3070億レのイタウ・ウニバンコ、2829億レのヴァーレに次ぐ、ブラジルで最も価値のある上場企業となった。同社は17日の市場終了時もこのポジションを維持し、1%弱の株価上昇を見せた。
 南部サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スル市に設立された1961年の資本金はわずか3600クルゼイロだったが、1994年9月の市場価値は2億8160万レとなり、2014年には100倍の228・3億レに成長。94年以降の30年間では6800%という、驚異的な成長を遂げている。
 2024年に入ってからの株価は既に29%高を記録。23年の取引最終日には1株36・55レだったが、今月17日の終値は47・12レだった。
 同社は現在、鋼鉄業、石油・ガス業、鉱業など、様々な業界向けに電気機械と自動化のソリューションを提供し、機器の輸出に重点を置いている。同社の株価上昇の理由について、アナリストたちは世界的な太陽光エネルギー投資の成長に起因しており、特にバイデン政権によるアメリカでの推進が背景にあると説明する。同社はこの分野で事業を展開しており、売上の43%を発電、送電、配電用の装置から得ている。2024年第1四半期の売上は前年同期比で41・4%増を記録した。
 スルアメリカ・インヴェスチメントスの株式収益変動マネージャーのロドリゴ・ファリア氏は、「クリーンエネルギーと電気自動車の需要増が、ヴェグ社に送電、発電、配電に関する大きな需要をもたらしている」と説明する。また、同社は人工知能(AI)のブームにも乗っており、より高速化されたコンピューターの需要が高まることでエネルギー消費の多いデータセンターが必要とされ、電力に関連する機器を販売する企業全体が利益を得る傾向にあるのだという。
 今年の株価の急騰にもかかわらず、専門家はさらなる上昇の可能性ありと見ている。同社は既に、新技術によるエネルギー消費の増加を見据えて適応し、将来の需要増に対応する準備が整っている。「同社は非常に有望なポジションにある」とファリア氏は述べている。


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