街角ちょっと見=浄土真宗と移民の深い関係=富山県大福寺の太田浩史さんに聞く

浄土真宗と移民の関係について語る太田浩史さん。真宗大谷派南米開教区の催しのために持参した棟方志功の掛け軸「朝菊の柵」と(5月19日、サンパウロ市ブラジル別院南米本願寺にて)

 「浄土真宗はその歴史の中で多くの『移民』を助けてきました。ブラジル日本人移民史を知るにつけ、彼らが直面した悲劇に対しても、もっと何か出来たのではないのかと責任を感じます」。富山県南砺市大福寺の住職、太田浩史さんが5月11~19日、真宗大谷派南米開教区の催しに参加するためブラジルを訪れた。サンパウロ市を訪れた際、自寺の成り立ちを紐解きながら、浄土真宗と移民の関係、ブラジル日本人移民に対する想いを語った。
 大福寺の歴史は1632年、その前身となる道場が砺波郡石田村に建てられたところから始まる。富山県などの北陸地方には、浄土真宗の門徒が多い。一方で、当時の東北地方には浄土真宗の門徒は比較的少なく、また同地には「間引き」の風習があった。

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