【14日の市況】ボベスパ指数はわずか0.08%上昇で119,662.38ポイント=ドルは0.28%上昇の5.38レアルに

 金曜日は、力強さのない、臆病なものだった。ボベスパ指数はプラスを維持しようと懸命に抵抗し、0.08%上昇の119,662.38ポイントで取引を終えた。しかし、それは無駄だった。週足では0.91%のマイナスに終わったからだ。4日連続のマイナス。商業ドルはプラス圏に戻り、0.28%上昇の5.38レアルとなった。また、銀行間預金金利(DI)は軒並み低下した。
 ルーラ政権が歳入を増やすことだけで財政バランスを達成しようとするのではなく、実際に歳出削減に着手することを示すよう市場から圧力がかかる中、シモーネ・テベチ計画予算相(MDB)は、大統領に「可能性のメニュー」を提示し、社会投資を損なうことなく歳出を削減することが可能であることを保証すると述べた。
 「週2回のチームミーティングではなく、毎日、1日2時間のミーティングを行い、6月末までに可能性のメニューを提示する」とテベチ氏はO Globo紙とのインタビューで語った。「最低賃金の引き上げとその年金との連携解除を除けば、すべてがテーブルの上にある」
 この新しいアプローチは、フェルナンド・ハダジ財務大臣も同意しているが、政府の言説と市場関係者、ビジネスマン、投資家との取引の両方に、ある種の理性を取り戻すという明確な意図がある。確かに、まず第一に、金融市場のムードを落ち着かせるのに役立った。少なくとも、サンパウロ証券取引所では先月から財政問題が引き起こしてきたような大きな下落はなかった。
 シモーネ・テベチ氏は、ハダジ氏の影響力弱体化の可能性に関する憶測についても語った。「ハダジのルーラ大統領との関係は非常に強く、個人的なものであるため、この信頼性を損なうような問題にはならないだろう。ルーラ大統領が2023年にほぼ100%正しかったのは、政府の経済政策だった」と見ている。
 財務省の経済政策事務局(SPE)が毎月発表している予測によると、2024年の政府の基礎的財政収支は797億1500万レアルの赤字になるという。この予測は、768億2500万レアルの赤字を予測した5月の前回文書よりも悪い。つまり、不信感が大きいのだ。政府は、昨年承認された新財政枠組みにより、今年の赤字をゼロにするつもりだった。2024年の年間予算法では28億レアルのわずかな黒字が予想され、望ましい中立的な結果の範囲内だったが、5月に発表された2カ月ごとの歳出歳入報告書では、主要な結果が145億レアルの赤字(GDPの0.1%に相当)に修正された。

ウォール街はまちまち

 米国では、主要株価指数はまちまちで振幅もなく引けたが、最近のバランスはIbovespaとは正反対である。サンパウロの主要指数がここ数セッションで今年の安値を更新し、2024年では10%以上下落している一方で、S&P500とナスダックは今週、新記録を樹立している。
 過去の記録を見ると、XPインベスティメントスは、近年のボベスパ指数のパフォーマンスは、通常、米国の長期金利と強い相関関係を示しているとコメントしている。
 しかし今回は、主に政治が原因で市場が下落している。ブラジルの株式市場は2024年、インフレ期待が後退する中、金融政策の実施に対する懸念が高まり、関連する株式市場企業への干渉、さらに財政収支に関する不確実性が重なり、圧力を受けている。

Ibovespaの株価は下落

 政府が支出削減を望んでいることを示す努力は、まだ市場を納得させるまでには至っていないので、株価は下落している。ヴァーレ(VALE3)は今日、0.35%下落し、その日の安値から大きく離れて終了し、鉄鉱石は累積損失で週を終えた。マリアナ問題は依然として注目されている。
 ペトロブラス(PETR4)もまた、取締役会の変更を受けて2.20%下落した。国際石油も小幅な下落にとどまった。
 ある大手銀行は、最近の累積ドル高でジュニア石油会社に賭けており、今日0.36%上昇したPRIO(PRIO3)のシナリオが良くなると予測している。
 WEG(WEGE3)は、銀行が「市場はレアル下落による利益を過小評価している」と買い戻した後、0.91%上昇し、今日のハイライトのひとつとなった。
 また、昨日の下落の後、B3(B3SA3)は4億7,000万レアルの配当を承認した後、2.88%の上昇で回復した。銀行では、ブラデスコ(BBDC4)が1.02%上昇し、2位のPETR4の約2倍となり、この日最も取引された株となった。
 データ面では、4月の経済活動指数(IBC-Br)は実質的に安定しており、わずか0.01%の上昇にとどまった。この数値は、LSEGのアナリスト・コンセンサスが予想した0.45%の上昇を下回った。
 非常に忙しかった1週間を終え、投資家は穏やかで平和な金曜日に値する。というのも、来週はとりわけ、CopomのSelic金利決定があり、コンセンサスの有無と声明のトーンに誰もが注目しているからだ。
 そう、今のうちに週末を楽しみ、リラックスするのが一番だ。

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