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テスラのサイバートラック初上陸=スラム街乗り回して話題呼ぶ

 米国自動車メーカー・テスラの電動ピックアップトラック「サイバートラック」が、先月ついにブラジルに上陸した。所有者のブラジル人ミュージシャン、ダニエルジーニョ・グラウ氏が、耐久性を証明するために車のボディに酒瓶を投げつける様子や、サンパウロ市近郊のファヴェーラ(貧民街)で同車を乗り回す様子などを自身のSNSに投稿し、話題となっている。5日付エポカ・ネゴシオスなど(1)(2)(3)が報じた。
 テスラ初のサイバートラックは、日本でも2月に初公開されて話題になったばかり。ブラジル内で直接販売はしていないが、個人輸入で購入することは可能。価格はモデルによって異なり、例えば「サイバービースト」2024モデルは、輸入代理店で147万レアル(約4374万円)で販売されている。同モデルは米国では9万9900米ドル(約52万7千レアル)で販売されており、約3倍の価格差がある。

ダニエルジーニョ・グラウ氏(本人インスタグラム@odanielzinhograu)
ダニエルジーニョ・グラウ氏(本人インスタグラム@odanielzinhograu)

 ビーストモードならわずか2・7秒で時速100キロまで加速可能、1回の充電で最大547キロも走行可能で、積載重量1134キロとけん引能力4990キロというパワフルな車だ。
 ブラジルに到着したモデルは最もシンプルな「ファンデーションシリーズ」を改良したもので、二つのエンジンを搭載。購入者は初めから270万レアルで転売する目的だった。
 数日後、同車はファンク歌手のダニエルジーニョ・グラウ氏によって購入された。彼はサンパウロ州在住のインスタグラマーで163万人以上のフォロワーを持つ。ゲームや映画の世界から飛び出してきたような未来的なデザインの車両で、街中を闊歩する様子を投稿して見るものに衝撃を与えている。
 防弾ステンレスパネルで覆われたスタイリッシュな外見に加え、車両寸法は全長5・68m、全幅2・41m、全高1・79m、ホイールベース3・44mという驚異的な大きさで、いやでも街中で人目を引く。
 大きな注目を集める一方で、テスラはブラジル参入に積極的ではない。その理由としては、まず高い税率が挙げられる。ブラジル政府が設けた電気自動車の免税措置があるにも関わらず、課税によって価格が元値の2倍近くに達するのは一般的で、これが多くの外国企業を躊躇させる主要因となっている。
 ブラジルでは電気自動車は一般的ではなく、100%の信頼を置く人が少ないため普及度が低く、基本的インフラの充電ステーション網が確立されていない。販売拡大には、テスラがこれら設備に投資する必要がある。
 テスラはブラジルに現地工場を持っておらず価格を抑えることが難しいことに加え、販売方法も異なる。テスラはブラジルでは一般的なディーラー販売は行わず、顧客とブランドが直接取引を行う。
 輸入代理店マイアミ・インポート社は、今後数週間のうちにさらに2台のサイバートラックを輸入する準備を進めている。購入希望者には手数料や輸入税含め、最大200万レアルで輸入販売を行うと述べた。

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