資産目当てで実業家毒殺=チョコ菓子に鎮痛剤50錠砕いて

ジュリア容疑者が恋人のオルモンドさんを殺害する直前に防犯カメラに映った映像(5月31日付テラ・サイトの記事の一部)
ジュリア容疑者が恋人のオルモンドさんを殺害する直前に防犯カメラに映った映像(5月31日付テラ・サイトの記事の一部)

 リオ市北部のエンジェーニョ・デ・デントロ地区のアパート内で住人の腐乱死体が発見され、被害者の恋人が大量の鎮痛剤を砕いてチョコ菓子に混ぜ、本人が知らない間に摂取させて殺害した疑いが持たれている。女は現在も逃亡中だと、5月30日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 実業家ルイス・マルセロ・アントニオ・オルモンドさん(44歳)は5月17日から行方が分からず、部屋から強烈な悪臭がするとの近隣住民からの通報で警察が駆けつけたところ、20日に遺体が発見された。
 警察の捜査で、オルモンドさんの恋人、ジュリア・アンドラーデ・カテルモル・ピメンタ容疑者(29歳)が殺害の主犯格に浮上した。大量の鎮痛剤を混ぜたブリガデイロ(ブラジル版チョコトリュフ)で毒殺し、彼が死亡した後も、同じ部屋で数日間を過ごしていたことが分かった。さらに、5月18日と19日には、容疑者が何食わぬ顔でアパート内のスポーツジムを利用していたとの目撃証言もある。
 オルモンドさんの遺体は居間のソファに座った状態で、モルヒネの錠剤が横に置かれ、室内には2台の扇風機が床と天井に向けて回っており、窓は開いた状態だった。法医学研究所の報告書によると、オルモンドさんは死後3〜6日経っていた。
 頭部に打撲痕があり、死因は断定されていないが、消化器系に少量のチョコレート液があったことが確認されている。ジュリア容疑者は心理学者であったため薬剤が簡単に手に入る状況だった。
 ジュリア容疑者はマッチングアプリでオルモンドさんと出会ってからまだ日が浅かったが、彼の資産に目をつけていた。犯行には、女の12年来の〝友人〟スイヤニ・ブレシャック容疑者も関与したとみられ、29日に逮捕された。
 スイヤニ容疑者は占い師として名を馳せ、インスタグラムのフォロワーは30万人を超えていた。ジュリア容疑者の指導者として最高3千レアル(約9万円)の相談料を取ってスピリテュアルな〝浄化〟を行い、その負債額は数年間で60万レアル(約1800万円)に膨れ上がったとされている。ジュリア容疑者は毎月5千レアルの返済を5年間続けていた。
 スイヤニ容疑者の供述によると、ジュリア容疑者から電話で「ブリガデイロに鎮痛剤を50錠入れて恋人に渡した」と告げられたという。ジュリア容疑者はシーツと毛布でオルモンドさんの遺体を包み、臭いがこもらないように扇風機をつけていたが、窓に死骸を狙うハゲタカが現れたため、漂白剤でアパートを洗ったと話したという。
 スイヤニ容疑者によると被害者は恋人との共同名義の口座を開設していた。被害者の死亡後、ジュリア容疑者が郵便で届けられたキャッシュカードを取りに行く様子が防犯カメラに映っていた。
 警察によると、ジュリア容疑者はオルモンドさんの資産の一部を早々に処分しており、車は7万5千レアルで売られた。車を購入した男は、被害者が署名したという手書きの書類を提示した。被害者の携帯電話とパソコンも一緒に発見され、男は盗品を受け取った容疑で現行犯逮捕された。
 警察は、ジュリア容疑者がオルモンドさんを薬漬けにして殺害し、さらに被害者になりすまして携帯電話から友人や家族にメッセージを送って居場所を欺いた罪で、現在も捜査を進めている。

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