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海外協力隊員4人が中間報告=JICAブラジル事務所

中間報告を行った森岡さん、公平さん、林さん、松田さん(前列右から)

 独立行政法人国際協力機構(JICA)ブラジル事務所は4月30日、ブラジルで活動する海外協力隊員4人による「中間報告会」をサンパウロ市の同事務所で行った。
 発表を行ったのはパラー州のトメアスー文化農業振興協会で学芸員を務める林俊宏さん、聖州の高齢者施設「憩の園」で料理の指導などを行う公平千鶴子さん、サンパウロ州のアチバイア日本語学校で日本語教育を行う森岡弘子さん、リオ・グランデ・ド・スール州の南日伯援護協会で機関紙を編集する松田亜弓さんの4人。1年間の活動成果や課題、任期後半へ向けた抱負を語った。
 報告会には派遣先関係者やこれから活動に就く新規隊員ら約20人が参加した。
 学芸員の林さんはトメアスー文化農業振興協会が所有する古い活動資料の整理や保存業務などを行ってきた。「湿度や虫などの影響で保存状態が悪いものも多く、試行錯誤しながら取り組んでいる」と自身の活動を紹介。現地の人々の体験談の聞き取り調査を行い、聞き取り音声データを、現地の音楽の楽譜とともに無形文化遺産として残す活動も行なっていると語った。
 公平さんは入居者に提供する約30食のレシピを制作し、ポルトガル語に翻訳。高齢者が飲み込みやすいよう、料理にゼラチンを使うなど、工夫した点を話した。食材の多くが寄付で賄われているため、事前の献立作成が難しいことを課題として挙げた。施設内で取り組んだ喫茶活動の効果も紹介。喫茶活動では提供する料理などの値段を2レアルに設定し、入居者が自由にメニューを選ぶことで脳の活性化に繋げた。「入居者が喜んでいる様子が伺え、手応えを感じた」と振り返った。
 森岡さんは学校教諭の賃金問題を改善したいと、教育活動のみならず生徒増のための広報活動にも尽力。日本にいる頃から日系伯人の社会的背景や教育事情に関心を持ち、「在日伯人親子に対する支援を行いたいという気持ちがある。そのためにポルトガル語と多文化理解を頑張る」と今後の活動に対する意気込みを語った。
 松田さんは南日伯援護協会で毎月機関紙を発行し、SNSの更新も担当した。「機関紙は広く点在する日系コミュニティを繋ぐ大切なツール。今後は高齢者も読みやすいよう文字や写真を大きくし、レイアウトも一工夫して目に止まるようにしたい」と語った。

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