ブラジリア=岸田総理、日系代表との懇談で発表=「日系人と日本の若者で未来語って」=3年で1千人交流の新プログラム

交流の新プログラムを発表した岸田総理(大使館提供)

 岸田文雄内閣総理大臣は2日晩にブラジリアに到着し、宿泊先のホテルで3日朝8時40分から15分間、地元の日系10団体代表約20人と懇談会を行った。森屋官房副長官ほか同席。中南米日系社会の交流の新たなプログラムを立ち上げ、今後3年間で約1千人の交流を実現することが決定した旨が表明された。

 まず、ブラジリア日本語普及協会の矢田正江理事長が、次のような歓迎の挨拶を述べた。
 「日系団体を代表致しまして、僭越ではございますが、ご挨拶を申し上げます。2013年には外務大臣として、この度は総理としてブラジルをご訪問下さいましたこと、日系団体一同大変嬉しく思い、心より歓迎を申し上げます。

矢田理事長の手を握る岸田総理(矢田さん提供)

 私は当地において、34年にわたり日本語教育に携わっております。ブラジルに移住した日本人が礎を築いた日本語教育ですが、現在は、アニメや漫画など、高い人気を誇る日本文化の影響で、非日系の学習者が大変に多くなりました。毎年開催される『ブラジリア日本祭り』には6万人を超える人出がございます。
 今後も私たちは、日本語、日本文化、そして美しい日本人の心を後世に伝え、ブラジルと日本の懸け橋になる人材育成に力を注いで参ります。これからも、ブラジルに住む日系人に心をお寄せ頂ければ大変嬉しく存じます。
 岸田総理の、今後益々のご健勝とご活躍を切に願いまして、私のご挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました」
 その後、岸田総理が壇上に立ち、「15年ぶりにお会いできることを楽しみにしてきました」と前置きし、「1908年以降、世界最大の日系社会を作り上げ、各分野で貢献してこられた皆様のご功績に改めて敬意を表します」と述べた。
 日系人の農業技術と勤勉さがブラジリア建設にも活かされたと聞いているとし、近年では、若手日系人起業家が中心となり、文化やビジネスに焦点を当てたネットワーク「REN」をブラジル内外に広げていることに触れつつ、世界最大の日系社会を作り上げ、各国の発展に貢献された日系人の勇気と苦労に敬意を表した。

参加したブラジリア日系団体代表者の皆さん(矢田さん提供)

 その上で、岸田総理大臣から、中南米日系社会の交流の新たなプログラムを立ち上げ、今後3年間で約1千人の交流を実現することが決定した旨が表明され、「若い世代の日系人が日本の若者たちと『未来』について語り合い、協力し合うような取組を日本政府として、力強く後押する」などと述べた。最後に、日系人代表それぞれと記念写真の撮影が行われた。

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