「履いているから安心して!」=女性ダンサーの過激衣装で物議

ネット上での攻撃に反論するダンサーたち(29日付マイス・ゴイアス・サイトの記事の一部)
ネット上での攻撃に反論するダンサーたち(29日付マイス・ゴイアス・サイトの記事の一部)

 セルタネージョ(ブラジル・カントリーミュージック)の大御所レオナルドのコンサートで、女性バックダンサーたちが「ノーパンで踊っていた」としてSNS上で論議が巻き起こっている。これに対し、彼女たちはパンツを手に「履いてます!」と主張し、パフォーマンス中は常に下着風水着を着用していると反論するメッセージを投稿したと29日マイス・ゴイアス(1)(2)などが報じている。
 ミナス・ジェライス州ベラ・ヴィスタ・デ・ミナス市で27日に行われた同コンサート風景がSNS上で拡散され、女性ダンサーが着用しているミニスカート風衣装の下には、一見何も履いていないように見えると批判を浴びた。
 彼女たちは、自分たちを守るためすぐさま声を上げた。投稿された動画の中で、6人のダンサーたちはパンツを手に持ちながら、「私たちはレオナルドのダンサーであり、下着を履いていることは明らかよ」と声を揃えて言った。
 舞台上では各ダンサーの肌の色に合わせた「スンキニ」と呼ばれる体に密着した生地の下着風水着を着用していると公表した上で、拡散された動画は人工知能(AI)ツールと映像編集技術を使っての下着の存在をぼかす加工をしていると指摘。「本当に私たちの下着が消されているのが分からない?」とダンサーの一人マリソル・ディアスさんは反論した。
 ダンサーのカミラ・ルアナさんは、「下着が消えて裸のように見えるのは、私たちが受ける美容整形リフティングのせいね。顔のしわやたるみなどの不要な部分を消すためのもので効果絶大なの。(あなた方の)口にも効くと思うわ。試してみて」と皮肉で言い返した。
 ダンサーたちを擁護するファンからは「彼女たちの中には恋人や婚約者がいて、結婚している人もいる。完璧な仕事をこなし、我々観客を魅了している。尊敬に値する」とのコメントもあり、彼女たちにリラックスするように促した。
 この一件ではダンサーだけでなく、レオナルドも批判の的となっている。一部のネットユーザーは、この歌手はプロダンサーの女性たちを過剰に性的に描写し、彼女たちの仕事や能力ではなく単に性的な対象として見ることを助長していると問題視している。今のところ、同歌手からのコメントはない。

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