アニメサミット=ドラゴンボールをテーマに鳥山氏顕彰=まさかの〝HIV針〟襲撃事件も

林大使も悟空コスプレで登場

 中西部日伯協会連合会(FEANBRA、ホベルト・ナカシマ会長)とKDMが主催した第3回アニメサミット(マリオ・コダマ総合コーディネーター)が18日から21日まで首都ブラジリアのパルケ・ダ・シダーデ展示パビリオンで開催された。中西部最大のオタクイベントだ。後日、〝HIV針〟襲撃事件が明らかになり、一部に衝撃が走っている。
 日本国大使館はブースを設置してアニメの聖地紹介、日本国際漫画賞や世界コスプレサミットの紹介、ドラゴンボールの「気」パネルとの写真撮影などを行った。加えて、日本の観光情報や国費留学の情報提供も行った。
 同サミットの昨年のテーマは「鬼滅の刃」、今年は急逝した鳥山明氏を偲んで「ドラゴンボール」となった。20日の開会式に参加した林禎二日本国大使は、孫悟空に似せたコスプレ姿で登場して「世界中のファンに愛された鳥山氏の逝去は残念でなりません。謹んで哀悼の意を表します」と述べた上で、「日本のアニメや漫画を愛してくださっている皆様は、日本とブラジルの友好関係を象徴する存在です。これからの日本とブラジル両国を結ぶ懸け橋として、日本のポップカルチャーをこれらも愛してください」と呼びかけた。
 当日は有名日本アニメのブラジル版吹き替え声優が多数参加し、JPOPを演奏するバンドも登場したほか、17種類の日本食などが楽しめるフードコートも設けられた。
 なお、本イベントに関連してイヴァン・デ・ソウザ氏は個人特撮ブログ(https://tokusatsu.blog.br/anime-summit-publica-nota-sobre-ataques-com-agulha-no-evento/)に、23日付で次のような記事を掲載した。《アニメサミット2024では、心配な事件が明るみになり、イベント主催者は説明文を発表した。会期中、注射針による襲撃事件が発生し、イベントに参加した人々がイベントのソーシャルネットワーク上で発言したところによると、他人を傷つけることでHIVを感染させていると主張する人物がいたという。事態の深刻さに鑑み、被害を受けた人々を助け、他の参加者の安全を確保するため、直ちに対策が取られた》

主催者のインスタグラムに掲載された事件に関する声明

 そして主催者のインスタグラムには(https://www.instagram.com/p/C6Ek-bIxxhl/)、《イベント会場内で、ある男が針のようなもので他の人々を刺していることを知ったとの通報があった。被害者を助け、容疑者の居場所を突き止め、軍警に通報し、警察に被害届を提出するなど、あらゆる適切な措置を講じた。同イベントの主催者は、今後も警察とともに事態の推移を見守り、捜査に協力していく》との声明が発表された。
 同主催者声明への書き込みの一つには、《土曜日の晩、恋人とその話をしていたの。鬼滅のコスプレをした若者グループが近付いてきて、その中の一人が突然、私の腕にチクッと何かを指して「AIDS」と言って去っていったの》とのコメントも書かれていた。
 日系主催者は警察と共に適切な処置を講じており、〝HIV針〟が本物である確証は現時点ではなさそうだが、被害者で心配な人は病院で検査するなどの対応も薦められそうだ。とはいえ、たとえただのイタズラであっても十分に悪質な犯罪的行為といえそうだ。

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