ホンダが新投資サイクルで42億レ=ブラジル4輪業界全体で1千億レ超に

ホンダはブラジル市場の可能性を再確認し、新たな戦略的投資を実施すると発表(19日付ホンダ・アウトモーベイス・ド・ブラジル公式サイトの記事の一部)
ホンダはブラジル市場の可能性を再確認し、新たな戦略的投資を実施すると発表(19日付ホンダ・アウトモーベイス・ド・ブラジル公式サイトの記事の一部)

 ブラジル市場の潜在力の大きさを再確認したホンダ・オートモーベイス・ド・ブラジル(HAB)は、戦略的投資の新たなサイクルを実行すると発表した。
 ルーラ大統領(労働者党・PT)は19日(金)、大統領府で一瀬新(いちのせあらた)HAB社長とアキヤマ・ロベルト同商業副社長を迎えて懇談した。この席で同社は、サンパウロ州イチラピナ工場に2030年までに42億レアル(1兆2600億円、8億774万ドル相当)を投資すると発表したと同社広報サイト(1)、同日付エスタード紙など(2)(3)が報じている。
 ホンダ独自のハイブリッドフレックス技術をブラジル市場で確立し、新世代SUVの現地生産量を増やし、継続的な事業拡大を目指す。2025年後半には、ハイブリッド車とスポーツ用多目的車(SUV)の新モデルを国内発売する予定だ。向こう6年間で新規直接雇用1700人と間接雇用3500人以上の創出を見込む。
 一瀬HAB社長は「50年以上にわたり、当社はブラジルでの存在感を高め、高品質で効率的な製品を販売することで、要求の厳しいブラジルの消費者の信頼を獲得してきました。この新しい投資サイクルはHABをますます強力、現代的、ダイナミックにすることを目的にしており、2050年までに製品と企業活動におけるカーボンニュートラルを達成するという世界的な取り組みに当社が歩調を合わせていることを示しています」と述べた。
 アキヤマ副社長も「22日からイチラピナ工場で二交代制シフトを開始する予定だ」と発表。今年の生産台数は8万台から10万台に増加の見込み。「2030年までにこの工場で年間15万台を生産する可能性がある」と述べた。
 フィアット、ジープ、プジョー、シトロエンの各ブランドの自動車を生産するステランティスは3月、ブラジルの自動車メーカーとしては過去最大の投資を行うことを発表した。2030年までに300億レを投資し、ブラジル初のハイブリッド車を含む新モデルや現行車種の刷新を含む40の製品を投入する。ここ数カ月で自動車メーカーが計画している投資額は1千億レアルを超え、史上最大のサイクルとなっている。
 この懇談にはジェラルド・アルキミン副大統領兼商工開発相(ブラジル社会党・PSB)とルイ・コスタ官房長官も出席した。

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