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ブラジルでもヒットしたアニメ映画『君の名は。』や『すずめの戸締まり』の主題歌を担当した日本のロックバンド「RADWIMPS」が21日、サンパウロ市カンポ・グランデ区のイベント施設「Terra SP」でブラジル初ライブを行った。会場には大勢のファンが詰めかけ、名曲の数々を堪能した。
「この日を10年間待っていたわ」。長年のファンだというロゼアネ・アルヴェスさん(33)は、期待に胸を膨らませながらライブ開始を待っていた。
午後9時半、ステージに登場したRADWIMPSメンバーは、待ち侘びるファンの熱量に応えるように、『Lights go out』『前前前世』『スパークル』『いいんですか?』『君と羊と青』など人気曲を次々と披露し、会場のボルテージを最高潮にまで高めていった。『すずめ』でボーカルを務めたToakaさんが特別参加すると観客からは歓迎の大歓声が上がった。
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ライブMCでは武田祐介さん(ベース・コーラス担当)が「ブラジルに来ることをとても楽しみにしていた。今夜を祝うために僕たちはカイピリーニャを飲まなければいけない」と初来伯の喜びを語り、桑原彰さん(ギター・コーラス担当)と共にポルトガル語で「ブラジルにまた戻ってきたい」と会場に語りかけると、会場からは「また来て!」との声が上がった。
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野田洋次郎さん(ボーカル・ギター・ピアノ担当)は、会場にブラジル在住の日本人ファンが多く来ていることに驚き、「ありがとう」と日本語で感謝を述べ、「温かく迎えられ嬉しい。必ずブラジルに戻ってくる。ブラジルで感じたこの気持ちを新曲にして、ぜひ披露できれば」と語った。
全曲を披露し終えた野田さんは、観客からもらったブラジル国旗を肩にかけて舞台を後にし、大盛況のままライブは幕を閉じた。
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ライブ後、ファンのロゼアネさんは「最高のライブだった。10年前にYouTubeで『いいんですか?』を聞いてファンになった。ブラジルに来ると知ったときは心臓が飛び出すくらい本当に嬉しかった。RADWIMPSは、ロックバンドにも関わらず、その音楽性はとても多彩でユニーク。ピアノ、エレクトロニクス、アカペラなど多種多様な曲を作っている。いつも期待を上回ってくれる。日本語や日本について詳しくなくても、彼らの演奏は芸術であると認識できる。言葉じゃなくて、感じることができる。翻訳を必要としないまさにアート」とライブの興奮冷めやらぬ様子で感想を語った。
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友人のジョエル・ヴェローゾさん(30)も「彼らにはまたぜひブラジルに戻ってきてほしい。この素晴らしいバンドのことをもっといろいろな人に知ってもらいたい」と語った。
同バンドはラテン・アメリカツアー「RADWIMPS WORLD TOUR 2024 “The way you yawn, and the outcry of Peace”」の一環で伯国を訪れた。同ツアーでは15日のメキシコ公演を皮切りにブラジル、チリを巡る。