南アフリカ沖でヨット難破=ブラジル人を含む2人を救助

救助されたブラジル人とスイス人(20日テラ・サイトの記事の一部)
救助されたブラジル人とスイス人(20日テラ・サイトの記事の一部)

 大西洋を航行中のヨット「ニナ・ポぺ号」が南アフリカ沖で難破し、救命ボートにいたブラジル人男性1人を含む、乗組員2人が救助された。このヨットはリオ・デ・ジャネイロを出発後、3月12日に大西洋の中心にある英国領のトリスタ・ダ・クーニャに係留後、南アフリカの首都ケープタウンへ向かっていた。南アフリカ海上安全局(Samsa)によると、ヨットは南アフリカの海岸から2400キロ離れた場所で難破し、3月14日に救助されたと、20日付テラ・サイトなど(1)(2)が報じた。
 全長16m、幅5mのヨットには、ブラジル人以外に、スイス人の船員とドイツ人の船長の計3人が乗っていた。ブラジル人とスイス人は救命ボートに乗り変えたが、ドイツ人船長は乗船が間に合わず、ヨットが沈没し、死亡したという。
 緊急ボートに移った2人は緊急通報装置を持参しており、それが正確な位置情報を継続的に送信したため、ケープタウン海上救助調整センターは、亜国を出発し、大西洋を航行中の石油タンカーに無線でメッセージを送り、救助要請を行うことができた。
 石油タンカーは14日午後、救命ボートと生存者2人を目撃したと報告し、救助体制に入った。当時の海は荒れており、波は8メートルに達し、風速は時速74キロに達していたという。
 Samsaによると、救助された2人の健康状態は良好で、18日にケープタウンに到着した。
 アフリカ当局によると、救出されたブラジル人のマルセロ・オサナイ氏(38)は現在、現地のブラジル大使館から支援を受けているという。

最新記事