筋肉系インフルエンサー射殺=動機不明、自宅前で突然

 サンパウロ市東部ヴィラ・マチルデ地区パイス・デ・リニャーレス街の実家前で9日夜、32歳の筋肉系インフルエンサー男性が、バイクに乗った2人組に突然射殺されたと、10日付G1サイトなど(1)(2)が報じている
 被害者デニス・ヨシオ・フェルトリムさんは、エコノミストとしてのキャリアを持つ一方、ボディビルダーとしても名を馳せ、インスタグラムには5万人以上のフォロワーがいる有名フィットネス系インフルエンサーでもあった。容疑者らは発砲した後に逃走し、未だ行方がわかっていない。
 デニスさんの友人が事件を目撃していた。配車アプリの運転手だった友人は事件当時、デニスさんの車が故障したため、自宅まで運転して送り届けたところだった。デニスさんが家の中にお金を取りに車から出たところ、突然犯人が現れ取り囲まれたとのことだった。
 事件現場から計6発の弾丸が見つかった。銃声を聞いた被害者の弟ヒロシさんによってタトゥアペ市立病院に運ばれたが、すでに心肺停止の状態で、死亡が確認された。警察の報告によると、1発の銃弾が彼の左半身を貫通し、脊髄に命中していた。
 デニスさんの遺体は法医学研究所(IML)に送られ、検死される。事件はビラ・カロン警察管区において殺人事件として捜査中で、犯人や犯行動機は判明していない。家族や友人は、デニスさんと対立している人物がいたか、または何らかのトラブルに巻き込まれていた可能性などについて、心当たりがないと話している。
 SNS上では、多くの友人やフォロワーがデニスさんの死を悼んだ。被害者のガールフレンドのアマンダさんは、「あなたを失うなんて嘘に決まっている。私の人生は終わってしまった」と悲痛な思いを投稿した。またデニスさんの母親は、息子は神によって「迎え入れられた」とし、「主の腕の中で安らかに。永遠に愛している」と綴った。

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