世論調査=ルーラ政権の評価低下=ホロコースト発言受け

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Marcelo Camargo/Agência Brasil)
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 6日に発表された世論調査団体クエスチが実施した調査によると、ルーラ大統領(労働者党・PT)の支持率が悪化しており、支持するは51%で、昨年10月の前回調査より3ポイント低下し、不支持は43%から46%に増えたと、同日付エスタード紙など(1)(2)(3)(4)が報じた。
 この調査は投資会社ジェニアル・インヴェスティメントスが委託したもので、2月25〜27日にかけて全国の16歳以上の2千人を対象に対面インタビューを通して行われた。調査の数字が実際の状況を正確に反映している可能性を示す信頼性は誤差を考慮した上で95%と、高い水準だった。
 ルーラ大統領に対する肯定的評価の低下は、ガザ地区におけるイスラエルの軍事作戦を第2次世界大戦中のアドルフ・ヒトラーによるユダヤ人大量虐殺になぞらえた発言後に起きた。同調査によると、回答者の60%がその比較を過度な表現だと評価した。この割合は福音派の間ではさらに高く、69%に上った。逆に、2022年の選挙でルーラ氏に投票した人々の間では43%と低かった。
 ルーラ氏の支持率下落を説明するもう一つの要因は、国の経済状況に対する認識だ。同調査によると、回答者の38%が過去12カ月間で経済状況が悪化したと考えている。将来の経済状況に対する期待感も悪化しており、向こう1年間で景気が改善すると考えている人は、前回調査を9ポイント下回る46%だった。
 今回の調査では、第3期ルーラ政権への評価が最低水準に達したことも示された。同社が2023年4月に行った調査では、ルーラ大統領の仕事ぶりを支持するが51%、不支持が42%だった。当時は、財務省が発表したSheinなどの国外サイトでの50米ドルまでの商品購入に対する非課税措置終了が、政府評価の下落の要因となったと指摘されていたが、それでも今回より評価は良かった。
 ルーラ政権の全般的なパフォーマンスについての評価は、35%が肯定的で、34%が否定的だった。調査の推定誤差は2・2%ポイントであるため、この結果は技術的には同点であると言える。また、PT政権を「普通」と評価した人は28%で、無回答は3%だった。
 ルーラ政権に対する否定的評価の増加は、福音派によって引き起こされ、同グループでは48%がPT政権を否定的に評価しており、前回調査より12ポイント上昇した。これは2023年2月に行われた同社による最初の調査以来、最悪の結果となった。
 一方、回答者の47%がルーラ政権の方がボルソナロ前政権より良いと答え、38%が前大統領の運営を好むと回答した。11%は両政府は同等だと答えた。
 ルーラ政権に対する評価が最も高いのは北東部で68%、最も低いのは南部で40%、中西部と北部の支持率は50%で、南東部は44%だった。
 女性の支持率は55%から51%に低下し、男性の支持率も52%から51%に下がった。
 最低賃金2倍までの所得者層では61%が支持している一方、2~5倍の場合は51%、5倍以上では54%が不支持だった。

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