【4日の市況】米国でのイベントが目白押しの週明けにボベスパ指数は0.64%下落=水曜日のパウエルFRB議長による米議会発言や米労働市場データが投資家の注目を集める

 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による水曜日の米議会での発言と、金曜日(4日)の米労働市場データへの期待感の中で金融機関は週明けを迎え、ボベスパ指数は下落でスタートした。ブラジル証券取引所の主要指数は0.64%下落し、128,352ポイントとなった。

 BBインベスティメントス・チームのテクニカル分析では、先週の火曜日に131,000ポイントという上値抵抗線に近づいたことが「偽のブレイクスルー」であったことを強調し、その翌日には突破というトレンドが形成されることなく、強い売りの動きを引き寄せたことを挙げ、今週の見通しはまだ定まっていないと分析した。
 「上値抵抗線に大きな変化はなく、指数は129,000ポイントが下値支持線であることが確認された」と見ている。
 外国では、アメリカの株式先物も弱さを見せた。ダウ・ジョーンズは0.25%、S&P500は0.12%、ナスダックは0.41%それぞれ下落し、10年物米国債利回りは3.5ベーシスポイント上昇し4.217%となった。
 マトリス・キャピタルのパートナーで資本市場のスペシャリストであるフェリペ・カストロ氏は、「このような変動は、今後数カ月金利が維持されるはずの米国の市場で見られるチャンスに比べ、政府の徴税と支出増政策によって、ブラジルで近い将来に金利引き下げが加速することは見通しづらくなっているという投資家の感覚を反映していると私は見ている」と語った。
 パウエル議長は今週、下院金融サービス委員会(6日)、上院銀行委員会(7日)と、半期に一度の証言のために米議会を訪れる。
 その意味で、今後数日間の米国の労働市場のデータも注目される。世界最大の経済大国である米国の2月の雇用創出に関する政府報告には、失業率や賃金の動向も含まれる。
 本日、外国人投資家が2月にB3から94億5,200万レアルを引き揚げたことが発表された。今年後半にはSelic金利が一桁になる可能性があり、理論的には変動所得がより魅力的になるにもかかわらず、外国人投資家は安全な避難先とされる米国、特に国債に資金を向けることを選択した。人工知能によるテクノロジー分野の有望な見通しを背景に、米国株式市場も投資家の注目を集めている。
 ドルは対レアルで0.15%下落し、売り気配値が4.947レアル、買い気配値が4.948レアルと、動きの少ないセッションとなった。米国の経済指標や連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控え、投資家は大きな賭けを避けている。

ハイライトは以下の通り:

 IRB(RE) ON IRBR3は10.10%上昇し42.73レアルとなった。BTG Pactualのアナリストによるレポートでは、株式の「売り越し」と業績の改善を理由に、推奨を「中立」に引き上げた。エドゥアルド・ロスマン氏らのチームも目標株価を40レアルから44レアルに引き上げた。
 MRV&CO ON MRVE3は、最近の取引で大きな損失を記録した後、2.50%上昇し7.79レアルとなった。四半期決算発表後の金曜日だけで、株価は7%以上下落し、終値は0.3%のマイナスとなった。木曜日には2.9%、水曜日には3.3%下落した。
 GPA ON PCAR3は7.22%下落し、3.60レアルとなった。先週、火曜日に12.6%、水曜日に11.9%上昇した後、3取引連続で上昇した。
 USIMINAS PNA USIM5は3.69%安の10.70レアルとなり、4連続高で4%以上の上昇を記録した後、調整が入った。年初から先週の金曜日まで、鉄鋼グループの株価は19.6%上昇していた。
 REDE D’OR ON RDOR3は2.79%下落し24.72レアルとなった。イタウBBAのアナリストは最近のコメントで、第4四半期決算では、サービス・プロバイダーの季節性が好ましくないため、病院サービス部門の業績が低迷すると予想していると述べた。
 VALE ON VALE3は、0.22%下落の66.73レアル、 中国の鉄鉱石先物に続き、大連商品取引所の最 も取引量の多い鉄鉱石先物も0.11%安の1トン890元(123.63ド ル)で取引を終えた。

 

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