JICA=「ブラジルにまた戻ってきたい」=海外協力隊員が活動報告

報告会の最後に行われたブラジル全土から集まった隊員と関係者らとの集合写真

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所は5日、ブラジルで活動する海外協力隊員の活動成果報告会をサンパウロ市の同事務所にて行った。報告会には隊員49人が出席し、活動のやりがいや悩み、工夫点などを15分間で発表し、参加者からの質問や意見を今後の参考へつなげた。
 報告会では去年1月に派遣された任期2年の14人が中間報告を行った。
 続いて、コロナ禍前に着任し、約3年間の一時帰国期間を経て再着任した米田孝友さん(サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市、サンジョゼ・ドス・カンポス文化協会)と市川莉奈さん(小学校教育、アマゾナス州マナウス市、ジョゼフィーナデメロ学校)がブラジルで活動した2年間の最終報告を行った。
 米田さんは着任先で、子どもたちへの野球指導を行った。6~14歳の子供を指導する中で、道具や選手、指導者不足などの困難に直面。グラウンドなどの環境設備も整っておらず、活動当初は「指導も普及も簡単にはいかない」と感じた。
 コロナ禍での一時帰国中には自身の活動を振り返り、ポルトガル語能力不足によって十分な活動が行えていなかったことを強く反省し、ブラジルへの再赴任が叶う日が来ることを信じて勉強に励んだ。
 再着任後は、向上したポルトガル語能力を活かして活動に取り組み、達成感を覚えられるほどの日々を送った。
 最後に「ブラジルにまた戻ってきたい」と当地への想いを語り、再びブラジルで活躍することを誓った。

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