ブラジルアニメファンが熱狂=Burnout Syndromesがサンパウロ市でライブ

ポルトガル語訳付MVを披露し、盛り上がるライブ会場の様子

 日本の人気アニメ『ハイキュー!!』や『銀魂』などの主題歌を手掛けたロックバンド「BURNOUT SYNDROMES(バーンアウト・シンドロームズ)」が1月21日、サンパウロ市リベルダーデ区の客家会館で行われたアニメイベント「アニメフレンズ・プレミエール」(Maru Division社主催)に出演し、ライブを行った。

 同バンドは昨年7月の「アニメフレンズ」(同社主催)にも出演しており、わずか半年での再びブラジル公演となった。
 ライブでは、「FLY HIGH!!」や「PHOENIX」などの人気曲に加え、新アルバム「The WORLD is Mine」収録の3曲を、ポルトガル語の字幕演出付きミュージックビデオと共に披露し、会場に詰め掛けた約1000人のファンを熱狂させた。

兄弟で来場したルイス・サンチアゴさん(右)とルカス・サンチアゴさん

 ライブに参加した伯人兄弟のルイス・サンチアゴさん(30)とルカス・サンチアゴさん(29)は、ポ語字幕付きのミュージックビデオが披露されたことについて「とても嬉しい。伯国のファンに対する強い思いやりを感じました」と興奮した様子で感想を語った。
 ポ語字幕付きで披露されたミュージックビデオの内の一曲「Ocean」は、今回のライブ用に準備され、熊谷和海さんが原案となるイラストを描き、アニメにおこされた。
 ライブでポ語字幕演出を行うのは同バンドにとっても初めての試みで、ライブ後、ボーカルの熊谷和海(くまがい・かずうみ)さんは「私たちはこんなことを歌っているとブラジルの観客に伝えたかった。字幕を通じて歌詞の意味が伝わったからか、曲中はこれまでにない異様な熱気が込み上がるような感じがしました」と語った。
 また、熊谷さんは「ブラジルの観客はライブのテンションが一番高い。声が無茶苦茶でかい」と楽しそうに語り、「観客が大きな声で歌うので、バンドもそれに負けないように盛り上がる。ライブが舞台上からの一方的なコミュニケーションでなく、双方的なものになって、一緒にライブを作っている感覚がする。ブラジルはミュージシャンにとって良いパフォーマンスができる国だと思う」と語った。

最後の演奏で来場客が盛り上がる様子

 同バンドは今回、聖市での公演のほか、伯国北東部のフォルタレーザ、レシフェ、首都ブラジリアでも公演を行った。

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