ボルソナロ=22日に連警で事情聴取=延期要請を最高裁が却下
最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は19日、ボルソナロ前大統領の弁護人の訴えを却下し、22日にクーデター画策の疑惑について証言を行うことをボルソナロ氏に命じた。同日付G1サイト(1)(2)が報じている。
ボルソナロ氏の弁護団は、証言を行うための資料全てに目を通す時間がなかったことを理由に証言の延期を申し出ていた。
連邦警察は現在、ブラジル情報庁(Abin)によるボルソナロ前大統領の政敵へのスパイ行為疑惑や、前大統領の元側近のマウロ・シジ容疑者の証言などからクーデターが画策されていた嫌疑などに関する捜査を行っている。8日に行われた「テンプス・ヴェリタティス作戦」はその一環で、同作戦で押収した資料なども含めた捜査が進められている。
連警側はボルソナロ氏と側近らが選挙結果を覆すためにクーデターを企てていた強い痕跡があると判断しており、21、22日にクーデター画策に関与したと見られている人物への事情聴取を行うことにした。
前大統領の弁護団はテンプス・ヴェリタティス作戦から2週間近く経つにも関わらず、押収された携帯電話などで行われた会話などの内容にアクセスできていないとして、事情聴取の延期を申し出たが、モラエス判事はそれを却下。これにより、前大統領は22日に事情聴取を受けることになったが、黙秘権を使う意向だとされている。
なお、22日はアンデルソン・トレス元法相も証言を行う予定だ。弁護士によると、黙秘権は行使せず、質問には答えると語っている。