【5日の市況】Ibovespaはイタウーとブラデスコに引っ張られて0.32%上昇

 ボベスパ指数は5日(月)、米国の利下げ時期に対する懸念から生じた当初の警戒感を克服した。主に今週バランスシートを報告するイタウ・ウニバンコ ( ITUB4 ) とブラデスコ ( BBDC4 ) の銀行株が上昇し、指数のウェイトが大きい銘柄のパフォーマンスが改善したため、指数は午後半ばから上昇に転じた。同指標は0.32%上昇し、12万7593.49ポイントとなった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は日曜日に放送されたインタビューで、「金利引き下げを保証するためには、インフレ率が持続的に低下していることを示すより多くの証拠が必要だ」と述べた。ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁はエッセイで、「回復力のある経済は利下げをしばらく先送りする可能性がある」と書いた。
 パウエル議長のインタビューにより、米国の利下げは3月には開始されないとの見方が強まり、銀行間預金金利(DI)は国債利回りの上昇とともに上昇した。米国債に反応し、スポット・ドルは0.27%高の4.9818レアルでこの日の取引を終えた。2月の同通貨の上昇率は0.88%だった。
 米国では、ダウ・ジョーンズ指数が0.71%下落の38,380ポイント、S&P500種指数が0.38%下落の4,940ポイントとなった。ナスダック総合テクノロジー指数は0.20%下落の15,597ポイントだった。
 ブラジル企業では、ファッション小売チェーンのArezzo&CoとGrupo Somaが、売上高120億レアルの会社を設立し、前者の株主が54%を支配する「提携」契約を発表した。

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