片岡氏帰任、後任に下山氏=JICAブラジル事務所

下山さんと片岡さん(左から)

 JICAブラジル事務所の片岡龍之介所員(東京都)が今月帰朝するにあたり後任の下山佳奈所員(千葉県)と共に18日、編集部を訪れた。
 片岡氏は赴任以前の学生時代に、ポルト・アレグレに留学、大学院時代にサンパウロ州クーニャ市で防災教育の調査、出張での訪伯経験を持つブラジル通だった。
 2020年12月にブラジリアに赴任し、その約1年後にサンパウロ事務所に異動した。3年3カ月間のブラジル生活について「赴任前の訪伯では日系社会に関わることがありませんでした。サンパウロ市赴任中は、公私で日系人の方や日系団体との付き合いが増え、日系人社会の多様性に気づけました」と話した。
 片岡氏は帰国後、東京本部に戻る予定。
 後任の下山氏はジャズやボサノバが好きなことから、学生時代にベロ・オリゾンチなどに旅行に来たことがあるという。これまでJICAでは学生時代にスペイン語を専攻していたことから、スペイン語圏の中南米諸国を担当していた。
 今月4日に着任した下山氏は当地の印象について「ブラジルの日系社会は大きいとは聞いていましたが、実際に目の当たりにして、その大きさに驚いています。現在、幼稚園探しをしているのですが、日本語が話せる日系の幼稚園の校長先生が多くてびっくりしました」と語った。
 更に「趣味がキャンプなのでブラジルの大自然を沢山見たいです」と話した。
 片岡、下山両氏が所属する事業班では、主に日本企業支援や日系社会との連携事業を行っている。
 同班ではこれまでに、県人会会館の修復工事の支援などを行ってきた。また、日系研修事業を行っており、毎年80人から100人程の伯人を日本へ研修に送っている。この研修は日系・非日系関係なく、推薦状を出してくれる日系団体で活動している人を対象としている。年齢は21歳以上で上限はない。

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