サンパウロ市で茨城「染野屋」製品試食会=県産品普及「Sobo Project」

試食会の様子

 ラ米地域における日本産品の普及促進などを行う「Sobo Project」の茨城産ヴィーガンレトルト商品試食会が昨年12月18日、サンパウロ市リベルダーデ区の曹洞宗南米別院佛心寺にて行われた。

(左から)炙り大豆ミート、ソミートカレー、ソミートキーマカレー

 試食会では茨城県の豆腐屋「染野屋」が手掛ける大豆ミート製品「SoMeat」の炙り焼きや、カレーが振舞われた。
 試食会には、染野屋SoMeat事業部の山口瑞穂氏がオンライン参加し、商品説明を行った。
 染野屋は茨城県取手市で160年続く豆腐屋。昨今のベジタリアン、ヴィーガン主義者の増加を受け、長い年月をかけて、味と触感にこだわった大豆ミート製品を作り上げた。バルセロナにも工場と支店を置き、11月には、マレーシアにグループ会社を置くことを発表した。イタリアやシンガポールでも試食会を行っている。
 試食会には10人ほどが参加。参加者の半分はヴィーガンやベジタリアンだった。SoMeat入り中辛味カレーを食べた参加者の女性は「美味しい。口の中に長く残るやさしい味がする」と語った。
 「Sobo Project」は、中央開発株式会社(CKC)の小林大祐氏と日伯文化連盟の藤原英明カルロス氏が共同で運営している。これまで愛媛や秋田、静岡などの文化普及イベントを手掛けている。

参加者ら集合写真

サビアのひとり言

 試食会は開催場所が佛心寺だったこともあり、最初の15分に座禅が行われ、参加者は心を整えてから試食に挑んだ。

 試食一品目は、炙り焼きSoMeatの細巻き。照り焼き風味のSoMeatはご飯との相性抜群。しっかりとした噛み応えもあるので、酒の肴にもなりそうだ。
 二品目は、SoMeatが入った中辛味のカレー。参加者の伯人からは「大豆ミートが少し甘く感じる。ブラジルでは料理に甘い味付けをすることが少ないので、バランスをとる必要がある」という意見も聞かれた。
 三品目はSoMeatキーマカレーとほうれん草パスタ。アレンジの効かせやすいキーマカレー、非常に食べやすい一品だった。
 SoMeatは、まだブラジルで購入することはできないが、日本国内であれば、染野屋HPから購入することができる。染野屋の豆腐販売は、昔ながらの方法を大事にしており、移動車で販売しているという。染野屋HP(https://shop.somenoya.com/collections/all?page=2)はこちら。

座禅の様子

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