30年前の若気の至り謝罪=青春の二人旅で盗んだ毛布返却

30年ぶりに返却された毛布と謝罪を綴った手紙(6日付G1サイトの記事の一部)
30年ぶりに返却された毛布と謝罪を綴った手紙(6日付G1サイトの記事の一部)

 サンタカタリーナ州西部フライブルゴ市にあるホテルで3日、男性が30年前に持ち去った毛布を謝罪の手紙とともに返却し、スタッフを驚かせた。6日付G1サイト(1)(2)が報じた。
 1993年7月、当時20歳のジャジソン・マルティンスさんは解雇手当てを元手に、当時17歳のガールフレンド、ロシータ・ボエジェさんと共に長距離ドライブを楽しもうと思い立った。二人は母親の車を無断で持ち出し、まずサンタカタリーナ州南部のウルサンガ市に向かい、北岸のペニャ市、そしてフライブルゴ市にある「ホテル・フライブルゴ」に宿泊した。
 その後、1600kmほどの離れたブラジリアに向かう予定だったが、お金が底をついて車中泊をせざるをえなくなった。そこでチェックアウト時、ロシータさんがフロントデスクのスタッフの注意を引く間に、ジャジソンさんが毛布を荷物に忍ばせて持ち去ったという。
 7月のサンタカタリーナ州では最低気温が平均13度まで低下する。ジャジソンさんは取材に対して、「車中泊をする必要があり、そのためには毛布が必要だった。私たちは周到な準備をせずに家を出たので寝具がなく、枕は自分たちのバックパックを使った。この毛布は私たちと共にブラジリア、ベロ・オリゾンテ、聖州を旅した」と語った。
 この〝二人だけのロマンチックな冒険〟が、その後の人生を決めた。ジャジソンさんとロシータさんは結婚して同州北部ジョインビレ在住、二人の息子に恵まれた。その青春の思い出である毛布は、大事に保管されていた。
 大切な記念品ゆえ、「ホテルではとても良くしてもらった。なのに…」と思い出すたびに甘酸っぱい後悔がこみ上げ、再びホテルを訪れて、盗んだことを詫びて返却することを思いついた。
 ホテルのスタッフによると、ジャジソンさんは恥ずかしそうにレセプションに近づき、ビニール袋に入った毛布と謝罪の手紙を渡すと、何も言わずに立ち去ったという。
 その手紙には「損害を与えてしまったことを大変申し訳なく思っています。当時、私たちは若く、情熱的で、新しい場所を探求する冒険心に溢れていましたが、資金が乏しかったのです。恥ずべき行為をお許しください」と胸の内が綴られていた。
 この出来事はホテルのスタッフや周囲の人々に驚きを与え、感動的なストーリーとしてこれをSNSで共有した。その毛布と手紙は、ホテルのレセプションで額縁に入れて展示されることになったという。
 ジャジソンさんは「当時はまだ若く、軽く考えていた。出費を避けるためにできる限りのことをした。お金はあまりなかったけど、ただ二人で旅をしたかったんだ」と振り返った。

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