リオのカーニバルに6千万レアル=州政府が過去最高の投資額

エスコーラの旗を掲げるポルタ・バンデイラ(15日付けUOLサイトの記事の一部)
エスコーラの旗を掲げるポルタ・バンデイラ(15日付けUOLサイトの記事の一部)

 リオ州のクラウジオ・カストロ知事は15日、2024年リオのカーニバルのために史上最高額の6千万レアル(17億6千万円相当)以上の投資を行うと発表した。同日付エストラ・サイト(1)(2)(3)などが報じている。
 同州政府がカーニバルに用意した金額としては過去最高。この資金の大半は、常設サンバ会場(サンボードロモ)、およびインテンデンテ・マガリャンイス通りのパレードに参加するエスコーラ(サンバチーム)に割り当てられ、さらにブロッコ(ストリートカーニバル)や、バチ・ボーラス、フォリオンエス・デ・レイスなどの伝統グループも対象となる。
 主要エスコーラ「グルーポ・エスペシアル」に属する12団体は計2640万レアルを分け合うことになり、これは各団体あたり220万レアル(約6400万円)に相当する。2部リーグ「セリエ・オウロ」に所属するエスコーラには計978万レアル、インテンデンテ・マガリャンイス通りでのパレードに参加するエスコーラには計430万レアルが支払われる。
 サンバ複合施設シダーデ・ド・サンバでの「通年カーニバル」プロジェクトのために、エスコーラ・デ・サンバ独立リーグ(Liesa)にも1千万レアルが割り当てられた。
 Liesaは24年に創立40周年を迎える。理事長のジョルジ・ペルリンジェイロ氏は1千万レアルにより、通訳ガイドの導入、山車(アレゴリア)制作現場の見学、飲食スペースの改善など、観光客の受け入れ準備がより整うことを指摘し、この数字を称賛した。
 新年の大きな変更点は、灰の水曜日に行われるエスコーラのトップを決める得点発表セレモニーが、サンバドロモからシダーデ・ド・サンバへ移されること。
 1月30日には、リオ市はグルーポ・エスペシアル各校に215万レアル、合計2580万レアルの補助金を発表していた。セリエ・オウロのエスコーラには1480万レアルが追加された。
 リオのカーニバルの目玉「グルーポ・エスペシアル」の競演は、24年2月11日と12日に予定されている。セリエ・オウロを制して1階級を上がったポルト・ダ・ペドラが初日のオープニングを飾り、ベイジャ・フロール、サルゲイロ、グランデ・リオ、ウニードス・ダ・チジュッカ、そして前回王者のインペラトリスが続く。
 第2夜のパレードは、モシダーデから始まり、ポルテーラ、ヴィラ・イザベル、マンゲイラ、パライゾ・ド・トゥイウチ、ヴィラドウロの順だ。
 カーニバル期間中はリオ市で500万人以上の観光客を迎え、45億レアルの経済効果があると予想されている。

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