下院、30年ぶりの税制改革=付加価値税で大幅簡素化=州間課税率競争廃止へ

15日の下院(Zeca Ribeiro/Câmara dos Deputados
Fonte: Agência Câmara de Notícias)
15日の下院(Zeca Ribeiro/Câmara dos Deputados
Fonte: Agência Câmara de Notícias)

 下院で15日、税制改革のための憲法改正法案(PEC)が2度の投票の末、承認された。同PECは7月に下院が承認したものだが、上院で修正が加えられたため、下院で再承認する必要があった。これにより、後は公布を待つばかりとなった。税制改革は30年近く審議が行われてきたもので、歴史的な承認となった。同日付G1サイト(1)やアジェンシア・ブラジル(2)などが報じている。
 15日付下院議会通信(3)などによれば、この税制改革の特徴は、付加価値税 ( IVA) を導入して税制の簡素化を図ることが目玉。簡素化されても減税する訳ではなく、世界最大級の付加価値税率となると報じられている。生産チェーン全体にわたる累積的な徴税を廃止、生産地でなく最終消費地で課税することにし、州間課税率競争を失くすことを目指す。今回承認されたのは基本文で、IVA税率などの詳細は年明けの議会で補完法によって規定される予定だ。

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