健康表現体操と中平マリコさんが寄付=計3万7千レを福祉4団体に

左手に贈られた封筒を手に持つ福祉4団体の代表。奥のテレビに中平さん、右奥から2人目が川添会長

 ブラジル健康表現体操協会(川添敏江会長)と日本の歌手・中平マリコさんによる歳末寄付約3万7千レアルが11月30日、サンパウロ市の救済会事務所で、日系福祉4団体に手渡された。会場では中平さんの「花は咲く」やクリスマス・ソングに合わせて同体操協会メンバーが踊る動画が上映され、皆で鑑賞した。
 当日は川添会長、憩の園を運営する救済会の本田イズム会長、こどものそのの小田セルジオ会長、あけぼのホームの横山ジュリオ理事、希望の家の会長代理として奥村ネルソンさんらが出席した。
 4団体に対して、体操協会からの7千レと中平マリコさんの2240レがそれぞれ手渡された。中平さんの分の内訳は、本人が治療のために今年3~4月に15日間ほどブラジル訪問した際に同体操協会に託していった現金と、中平さんのCDを同体操協会が販売した売上金を合計したもの。
 川添会長は「今年も福祉活動に加われてうれしい。マリコさんはいつもブラジルのことを気にしてくれ、また来たいと言ってくれています」と挨拶した。
 川添会長によれば同体操協会傘下のグループは65もあり、会員数は1100人を数え、5歳から103歳まで3世代が練習に参加する。今年だけで90ものイベントで踊りを披露した。
 救済会の本田会長は「マリコさんほどコロニアの事を考えてくれている歌手は他にいません。健康体操というアートを実践しながら、このような福祉活動も両立するというのは難しいこと。心から感謝します」、同会最古の役員の相田祐弘さんも「昔から健康体操には本当にお世話になっている」と帽子を脱いで頭を下げた。
 こどものそのの小田会長も「毎年頂いて本当にありがたい。無駄遣いせず、しっかりと使わせてもらいます」、あけぼのホームの横山氏、希望の家の奥山氏らも次々に感謝を述べた。

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