パルメイラス支える剛腕女会長=国内4番目に裕福なレイラ氏

パルメイラスのレイラ・ペレイラ会長(右)とアベル・フェレイラ監督(左)(Foto: Cesar Greco/Palmeiras/by Canon)
パルメイラスのレイラ・ペレイラ会長(右)とアベル・フェレイラ監督(左)(Foto: Cesar Greco/Palmeiras/by Canon)

 6日付テラ・サイトなど(1)(2)(3)によると、同日夜のサッカー全国選手権大会の決勝戦で、パルメイラスが見事栄冠に輝いた。同チーム会長はレイラ・ペレイラ氏(59歳)でやり手ビジネスマンとしても知られ、就任以来2年連続で優勝を果たした。彼女が国内最強の同チームを運営面から支える後ろ盾となっている。
 この優勝により、主要スポンサーである大手金融機関クレフィーザとの債務を大きく減少させる見込みだと報じられているが、そもそも同社社長が彼女だ。自社資金をチームにつぎ込んで選手を補強しながら、会長まで務めている。
 この優勝により、パルメイラスは契約に基づき1千万レアル(約3億円)の賞金を受け取り、これが債務から自動的に差し引かれる。2019年末時点の負債総額は約1億7200万レアル(約50億円)だったがそれ以降、パルメイラスがタイトルを獲得するたびに負債額を減らしてきた。
 10月時点で3770万レアル(約11億円)の債務は、2024年12月末までにゼロになるとレイラ氏は見積もっている。
 現在59歳のレイラ氏は、21年パルメイラス初の女性会長に選出された。フォーブス誌のランキングでは、ブラジル国内で現在4番目に裕福な女性とされており、資産は80億レアル(約2370億円)と推定されている。08年から総責任者を務めるクレフィーザが主な収入源だ。他にもグループ会社11社の経営や大学の学長を務めるなど幅広く事業に携わる。
 レイラ氏は大学でジャーナリズムと法学を専攻したが、夫でクレフィーザ創設者のジョゼ・ロベルト・ラマッチア氏(78)の勧めもあり、ビジネスの世界へ入った。夫婦の資産総額は、前年比で8億レアル増加している。
 15年からクレフィーザがパルメイラスの主要パートナーとなり、21年11月にペレイラ氏が会長に就任。同年にはパルメイラス代表団の遠征用に、2億8千万レアルの114人乗り航空機を購入したことで批判も浴びた。
 だが実業家である彼女はクラブの再建に積極的に参加し、その投資が国内タイトルに反映され、クラブの地位強化に貢献した。
 ペレイラ氏のパルメイラス会長としての任期は24年までだが、彼女は更に3年間の延長を希望している。

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