ミレイ=習近平の祝辞に感謝=中国は両国の関係発展を重視

習近平主席から届いた書簡に感謝するミレイ氏の投稿(https://twitter.com/JMilei/status/1727496060124246103)
習近平主席から届いた書簡に感謝するミレイ氏の投稿(https://twitter.com/JMilei/status/1727496060124246103)

 中国の習近平国家主席は、アルゼンチンのハビエル・ミレイ氏に書簡を送り、19日に行われた大統領選挙での勝利を祝福した。ミレイ氏は選挙期間中に中国との取引を行わないと発言していたが、トーンを抑え、中国に感謝の意を表した。23日付ポデール360など(1)(2)(3)が報じている。
 中国国営放送CCTVが報じたところによると、習近平氏は、中国とアルゼンチンの関係の発展を非常に重視していると述べたという。同氏は祝辞の中で両国の長年の協力関係を評価し、「私は中国とアルゼンチンの関係発展を高く評価しており、ミレイ氏と共に友好関係を前進させ、互恵的な協力を通じて両国の発展と活性化を後押しし、健全で持続可能な関係づくりを促進し、両国民により良い利益をもたらすことを望んでいる」と述べた。
 これに対し、ミレイ氏は22日に自身のXで、「習近平国家主席が送ってくれた祝意と善意に感謝する。中国の人々のご多幸を心から願っている」と投稿した。
 ミレイ氏は2021年にも「共産主義者とのビジネス」はしないと発言していおり、今年8月にも国際通信社のブルームバーグ・ニュースに対し、「中国の人々は自由ではなく、やりたいこともできず、やった場合は殺される」と語っていた。
 この問題は、12日に行われた最後の大統領候補者討論会でも取り上げられた。メルコスルと決別し、中国との関係を断絶することは、アルゼンチンにとって二つの最も重要な市場との関係決別を意味する。また、中国と断交すれば、150億ドル相当の市場を失うことになる。
 中国外交部の毛寧報道官は21日、アルゼンチンが「中国やブラジルといった」重要な国との関係を断ち切ることは「外交政策上の大きな過ち」だと述べた。同氏はまた、自由至上主義のミレイ氏にとって実際に「何が起こっているのかを知る」ために、中国を訪問することは前向きなことだろうと述べた。
 ミレイ氏は選挙期間中に支持を受けていたドナルド・トランプ前米大統領からも「アルゼンチンを再び偉大にする」との祝辞を受け取った。これに対しては、「トランプ氏の大統領在任中は自由の理念を守る我々すべての模範となった」とXに投稿し、近いうちに会いたいと述べている。

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