街角ちょっと見=画家の大野歩さん=日伯両国を油絵で表現

大野歩さんと作品「滝の鯉」

 サンパウロ市ヘプブリカ区のサンパウロ美術協会(APBA)本部で22日まで開催中の「第19回日伯友情交流絵画展2023」に油絵作品「滝の鯉」を出展した大野歩さんは、過去にブラジル日本文化福祉協会(文協)大総合美術展で佳作賞や銅賞を受賞し、2021年にはサンパウロ市コンソラソン地区のショッピング・フレイカネカで個展を開いた実績を持つ。水彩画やデッサンなどの経験をもとに、現在は文協の近藤敏氏の下で油絵を習って14年目になるという。
 今回出展した「滝の鯉」では、鯉、紅葉、滝という日本的風景をブラジル的な明るい色使いで描くことで大野さんの想う日伯両国を表現した。「会場で実際に作品を見てもらえたら嬉しいですね」と語る。
 大野さんは現在、サンパウロ市ピニェイロス区の文化施設「Centro Brasileiro Britânico」で開催中の絵画展示会「XXXVI Mostra de Arte Contemporânea Alegria」にも作品を出展している。
 芸術で日伯両国を繋ぐ大野さんの更なる活躍を期待したい。(淀)

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