レジストロ・中津川市=姉妹都市43周年盛大に祝う=来伯使節団ら約270人で

記念式典の様子

 レジストロ中津川姉妹都市協会(高橋国彦会長)は3日、サンパウロ州レジストロ市のイベント施設で、姉妹都市提携43周年記念夕食会を開催した。岐阜県中津川市からの使節団を含む約270人が参加し、両市の友好関係深化を盛大に祝った。

 夕食会はレジストロ市日本人入植110周年、ブラジル日本移民115周年も記念して行われた。
 中津川市からの使節団には、中津川姉妹都市友好推進協会の杉本潤会長、三尾泰一郎副会長、渡辺淳二参与、吉村浩平中津川市議会議長ら13人が参加した。
 式典には広田ニルトンレジストロ市長や、レジストロ市日伯文化協会川尻イリネウ誠会長、聖南西連合会古川シルヴィオ会長、ブラジル岐阜県人会長屋充良会長、ブラジル日伯文化福祉協会田中ロベルト理事、ヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会遠藤寅重会長、イグアッぺ文化協会野村ミルトン会長、在サンパウロ日本国総領事館仲谷嘉行領事、JICAブラジル事務所江口雅之所長らが出席した。
 夕食会で挨拶に立った高橋会長は中津川使節団を始めとする夕食会参加者へ感謝を述べ、レジストロ日本人移民の歴史について語った。夕食会には1981年にレジストロ友好親善団として中津川市を訪問した清丸米子さん(90歳)とヴァルディール・フェレイラ・デ・モライス元レジストロ市長も出席しており、高橋会長は姉妹都市提携締結に尽力した中津川姉妹都市友好推進協会の渡辺参与らへ改めて感謝の想いを伝えた。

中津川使節団

 高橋会長は「多くの方にご協力いただき、15年間にわたって両市の親善交流に携わって参りました。今後も姉妹都市の絆を強め、次世代の育成に励んで参ります」と意気込みを語った。また、レジストロ市の地域発展に多大な協力をしてくれているとして総領領事館やJICAへ感謝を述べた。
 中津川市青山節児市長からは祝辞とともに中津川市PR動画が寄せられた。
 中津川姉妹都市友好推進協会の杉本会長は「ブラジルと日本、レジストロ市と中津川市の特別な絆を大切にし、次世代へ継承していきたい」と語った。
 広田市長はリベイラ川氾濫での水害時に中津川市から受けた数々の支援などについて触れ、「私たちは困難なことも良いことも兄弟のように共に分かち合い、歩んできた」と感謝を語った。
 吉村議会議長から、広田市長、エルトール・ペレイラ・サンソンレジストロ市議会議長、川尻会長、レジストロ市日伯文化協会滝内ミルナ・キミヨ婦人会部長へ中津川市特別栄誉市民賞が贈られた。
 サンソン・レジストロ市会議長から吉村議会議長、杉本庸子(杉本会長夫人)、故鈴木律子(姉妹都市友好推進前会長夫人)さんらにレジストロ市名誉市民賞が贈られた。
 姉妹都市提携への協力に対する感謝の意を込めたレジストロ市特別功労賞「シンフローニョ・コスタ」が杉本会長と渡辺参与に授与された。

 その後、プレゼント交換が行われ、中津川市側から掛け軸と庸子さんからの着物が贈られた。
 最後に鏡割が行われ、会場全体で祝杯をあげた。
 2025年にはレジストロ市から中津川市への使節団訪問も決まっており、関係者らは今後の姉妹都市関係の発展に期待を膨らませた。

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