彼氏に撃たれる瞬間を撮影=23歳女性、決定的な証拠に

殺害されたイエリーさん(左)と自身が撃たれる様子を撮影した動画の一部(右)(6日付テラ・サイトの記事の一部)
殺害されたイエリーさん(左)と自身が撃たれる様子を撮影した動画の一部(右)(6日付テラ・サイトの記事の一部)

 ゴイアス州南西部のジャタイ市で4日夜、23歳の女性が自分のボーイフレンドに射殺される瞬間を記録し、その衝撃的な映像が騒動を引き起こしている。6日付テラ・サイトなど(1)(2)(3)が報じている。
 イエリー・ガブリエレ・アルヴェスさんは、ジエゴ・フォンセカ・ボルジェス容疑者(27)が自身に銃を向けて発砲する様子を撮影していた。銃弾はイエリーさんの胸に当たり、病院に搬送されたが死亡が確認された。
 警察によれば、銃撃による負傷を負った若い女性が病院に運ばれたとの通報を受け、現場に向かい、病院でボルジェス容疑者を発見した。当初容疑者は、「助手席にガールフレンドを乗せて車を運転していたところ、バイクに二人乗りした男たちから銃弾を受けた」と説明していた。
 ボルジェス容疑者との会話中、警察はいくつかの矛盾に気付き、彼を警察署に連行して証言を求めた。警察署長のチアゴ・サード氏は、「彼は事件が起きた場所を特定せず、被弾した被害者の体の部位と、彼がいう場所が一致しなかった」と指摘した。
 さらに、被害者の叔母が彼女の携帯電話を警察に提供し、そこに被害者が撃たれた瞬間を自分で撮影した動画があったことから、決定的な証拠となった。
 その動画には、イエリーさんが背を向けたボルジェス容疑者を撮影しており、彼に後ろを振り返るように頼む様子が映っている。次の瞬間、彼が振り返り、被害者の方向に銃を向けて発砲し、動画が急に終わっていた。
 ボルジェス容疑者は殺人罪で現行犯逮捕され、有罪になれば最高で30年の懲役が科される可能性がある。同容疑者は銃に弾が入っていないと思ったため「意図せず」犯行に及んだと述べ、容疑を否認している。
 同容疑者は他にも、別の元パートナーに対する家庭内暴力や窃盗などの犯罪歴があった。イエリーさんは殺害される直前に、容疑者から脅迫を受けていると友人に相談しており、状況の深刻さから、警察の保護措置を求めるように友人から忠告されていた。

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