宅配専門高級日本食「Sushimu」開店=木下の人気カレーも復刻

Sushimuの料理

 ブラジル日本食界のサラブレッド的存在、高級スイーツ店「モチム」オーナーを務める村上潤(じゅん・三世・22歳)さんが9月27日、高級和食デリバリー店「Sushimu」を開店した。
 潤さんは幼少期から祖父の故・木下利雄さん(高級日本食レストラン「木下」創業者)の手伝いをしながら料理を覚え、父の村上強史さん(高級日本食レストラン「村上」オーナー)の下でシェフとして修業を積んだ。母のスザーナ江梨子(えりこ)さんはモチムのお茶商品やスイーツを選定するスーパーバイザー(管理者)として同店の経営を支えている。
 Sushimuのメニューには、レストラン「木下」の名物料理「カレー」や「大阪スタイル焼きそば」、ウナギ丸々1匹を使った「うな重」、木下さんと村上さんの出身地、北海道に因んだ鮭といくらをふんだんに乗せた「北海道丼(どん)」など、木下、村上家ならではの商品が並ぶ。定番の寿司や刺身のほか、若者層を狙ったてんぷらや餃子、コロッケ、アメリカで流行の「ヴィーナスロール(VENICE ROLL)」もある。
 包装箱は料理がきれいに見えるこだわりのデザインとなっている。包装に描かれている「幸運の魚」のイラストの顔は、潤さんの幼少期がモデルになっている。

 Sushimuは、デリバリー専門のため、高級和食を店舗型レストランよりリーズナブルな値段で楽しむことができるという。価格帯は1人前100レアル~200レアル。
 Sushimuを開店するにあたって、潤さんは「祖父との思い出の味や父から教わった技術、自分のこれまでのすべてを融合した店をだしたかった。祖父のカレーライスは、私も大好きで、お客様にも大人気だったので今回復刻しました」と語った。
 デリバリーにした理由については、「日本食を食べてこなかった人やレストラン村上で食べる前に試してみたい人など、レストランに来店されるお客様以外の方にも日本食を味わっていただける機会を作りたかったから」と語り、「真心こめて作りますので、ぜひご注文ください!」と呼びかけた。
 注文は宅配アプリ「Ifood」のSushimu専用ページ(1)から行う。受付時間は午前11時から午後3時、午後6時から午後10時30分の2部制。定休日無し。

(1)https://www.ifood.com.br/delivery/sao-paulo-sp/sushimu-jardim-paulista/

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