街角ちょっと見=日系美術界の功労者 陶芸家・生駒憲二郎さん

生駒憲二郎さん(左)

 7日にサンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会(文協)ビルで行われた「第15回文協総合美術展」開催記念式典で、功労者表彰を受けた生駒憲二郎さん(74歳、三重)は、文協工芸委員長を務めるなど、約20年に亘って文協美術委員会の活動に携わってきた。
 生駒さんは1973年、24歳の時、最後の移民船で伯国に移住。芸術家の土本真澄さんの下で陶芸を学んだ。現在は陶芸家としてイタペセリカ・ダ・セーラ市でアトリエ兼教室を営んでいる。
 受賞挨拶に立った生駒さんは「文協の活動に携わることで、多くの勉強、人との繋がり、様々な経験をさせていただきました。作品も知られるようになり生活も楽になりました!」と冗談めかして謝辞を述べ会場を盛り上げる一方、「大変充実したブラジル人生を送れているのは文協と日系美術界のおかげ。これからもその発展に尽力させていただきたい」と真摯に今後の意気込みを述べた。
 文協美術委員会の活動を通じて日系美術界に貢献し続けてきた生駒さん。大ベテランのさらなる活躍に期待が高まる記念式典の一幕だった。(淀)

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