年金詐欺で弁護士贅沢三昧=ドバイで4日間の結婚式?!

ワンデルソン・カマルゴス弁護士とケリー氏のドバイでの結婚式(26日付UOLサイトの記事の一部)
ワンデルソン・カマルゴス弁護士とケリー氏のドバイでの結婚式(26日付UOLサイトの記事の一部)

 ミナス・ジェライス州北西部のウナイ市出身で、「社会保障王(Rei do Previdenciário)」と呼ばれる弁護士ワンデルソン・ファリアス・デ・カマルゴス氏が、高齢者への年金の未払い分を取り戻すと約束しながら実際には本人に支払いを行わず金を持ち逃げした容疑で告発されたと、24日晩のグローボ局番組ファンタスチコが最初に告発した。
 高齢者の「正義の味方」のはずが、実際は「敵」だった疑いが出ている。被害者10人が警察に被害届を提出、計20万レアル(約600万円相当)以上を受け取っていないと主張している。26日付UOLサイトなど(1)(2)(3)が続報を伝えている。
 実業家でもあるこの弁護士は、SNS上で日ごろから贅沢な生活ぶりを誇示していたが、昨年1月にドバイで行われたケリーさんとの結婚式は特別に豪華だった。パレス・ダウンタウン・ホテルで4日間かけて行われた式には、1日あたり最大で4万レアル(約120万円)が費やされ、歌手のグスターヴォ・リマの結婚式も手がけた、カカ・ファグンデス氏が装飾を行った。
 さらに、新郎新婦が着用した服は国際的ブランドであり、メニューには金箔入りのお菓子が含まれ、砂漠での新郎新婦の写真撮影や高級車でのドライブも楽しむなど贅沢で満ちていたとされる。
 最近ではブラジリア近郊の家族経営の農場で約300人を招待したパーティーが開催され、歌手のヴィトール・シャヴェスとレイナルディーニョのコンサートが行われた。夜明けまで続き、招待客の朝食も用意されたとされる。
 捜査によると、同弁護士は社会保障の案件を担当し、高齢者に対して年金の未払い分を取り戻すという偽りの約束をし、訴訟で受け取った金は同弁護士によって委任状を通じて引き出され、依頼人には渡されなかった。被害者の中には文盲の人もいたとのこと。
 UOL取材班はワッツ・アップ、電話、電子メールを通じて同氏事務所に連絡を試みたが回答はなかったと報じられている。
 同弁護士は、クライアントへの金銭授受の欠如に関する申し立てを否認すると述べた。情報の一部が元共同経営者との対立から来ており、プロセスは守秘義務の下で進められており、自身の身の潔白を証明すると話していると報じられた。

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