ボルソナロ=「無関係、デラソン怖くない」=ベルガモ氏が独占インタビュー=「シジは作り話しない」と自信
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ジャーナリストのモニカ・ベルガモ氏がボルソナロ前大統領独占インタビューを行い、12日付フォーリャ紙(1)で発表。右腕のマウロ・シジ容疑者が連邦警察の報奨付証言(デラソン・プレミアーダ、以下デラソン)に応じたことなどについて語った。ボルソナロ氏はシジ氏に関して「作り話などしないであろう」と同氏への信頼を示した。
この取材は、ボルソナロ氏が12日にサンパウロ市ノヴァ・スター病院で腹部のヘルニアの手術を受ける前に病院内で行われた。そこにはボルソナロ氏の広報担当のファビオ・ワインガルテン氏や担当弁護士のパウロ・クーニャ・ブエノ氏も同席した。
9日にシジ容疑者の連警へのデラソンが認められたことで、同容疑者がかねてから連警に問われていたサウジアラビアからの贈り物に関してのみならず、三権中枢施設襲撃事件へのボルソナロ氏関与についても言及される可能性が出てきている。
この質疑応答の最初にボルソナロ氏は、「クーデターの指揮などしていない」と語った。「大統領に就任した頃からそう疑われている。下議の頃に1964年の軍事行動を支持したからだろうが、大統領としてはは三権の調和を守っていたし、ましてや大統領選の決選投票後にクーデターを煽ったなどありえない」と語った。
そこで質問者が、「では、なぜあなたは襲撃事件で注目されてしまうのか」と質問すると、ボルソナロ氏は「あの事件は今の政権での話だ。私の政権での私の支持者はいつだって温厚だった。あの襲撃は全国的な運動だった」「1月8日の事件は現政権が運動を見過ごしてきた結果だ」と語り、「襲撃の日は私はブラジルにおらず、病院でモルヒネを打っていた」と無関係を主張した。
また、シジ氏のデラソンに関してどのように受け止めたかとの質問に、ボルソナロ氏は冷静に受け止めているとし、「彼は信頼に足りる男だ。だから口座や妻のことに関しても任せてある。英語だって話せる。そして私の仲間の息子だ」とした上で、「デラソンを恐れていないか?」の質問には「それはない。彼は何にも参加していない。私がプーチン氏やトランプ氏といた時にそこにいたわけでもないし」と答え、「シジはいいやつだ。作り話などすることもない。だいたい、私には1月8日の件などまるで関係ないのだから」と不安がないとした。
CNNブラジル(2)が9日に行った報道では、ボルソナロ氏はシジ氏に関し、「自分に忠実」と強く信じており、最高裁が証言を承認するまで同氏がデラソンに行うことを疑っていたという。
また、8年の出馬禁止処分になっているボルソナロ氏は、大統領復帰に関しては「今は考えていない。自分の領域でもない。だが、その種は蒔かれつつある」と答えた。
さらに、現在、最高裁で四つの件で捜査対象になっていることから「逮捕される可能性はあると思うか」の質問に対しては、「法的範囲内でそれに該当することはしていない。捜査妨害をしたわけでも、捜査を受けている人物と話をしたわけでもない」と話している。