日伯30時間フライトで快眠を=睡眠の専門家が具体的に解説

11日付テラサイトの記事の一部
11日付テラサイトの記事の一部

 アフターコロナで国外旅行が急増しており、日本ブラジル間の旅客数も増加中だ。8月9日には両国政府間で90日以内の観光ビザ免除が発表され、ますます需要が増えていくと見込まれている。ただし問題は、途中乗り換え込みで30時間近い長時間フライトだ。快適な機内の過ごし方を専門家の意見を交え、11日付テラサイト(1)などが紹介している。
 【飲み物に気をつける】機内のうちから目的地の時間帯を意識して寝起きを心掛けるとよい。フライトの時間帯とアルコールやカフェインの摂取は、機内での睡眠に直接影響する。人体は夜に寝て朝に起きるように設定されている。このリズムに逆らうことは人体に大きな影響をもたらす。
 特にカフェインとアルコールの摂取に注意が必要だ。カフェインは覚醒を助ける刺激剤として機能し、摂直後の睡眠は浅く、目を覚ましやすい状態になる。一方、アルコールは眠りの導入は促すが、脳のレム睡眠に干渉して睡眠リズムを乱し、熟睡を妨げる場合があるので、ほどほどに。
 【快適に過ごせる服やアイテムを準備する】機内座席の限られたスペースで快適に過ごせるよう、身につけるものにも留意する必要がある。機内温度に合わせ着脱可能な衣服を使用し、毛布も活用すべき。光や騒音は睡眠を妨げるため、アイマスクや耳栓(ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォン等)を持ち込み、安眠対策を講じる必要がある。アイマスクや耳栓には普段から慣れておく必要があるため、日頃から自宅で就寝する際も試しておくとよい。
 【リラックス状態を意識する】首をサポートする枕を使用したり、頭を窓に寄せたりしてリラックスを促進する。これが睡眠に入るプロセスにおいてかなり重要だ。座った状態では頭の重さをしっかりと支えられないため、ネックピローを首の後ろではなく、あごの下に置いて首を支えて固定したり、窓際であれば壁に頭を寄せたりして首を安定させるよう心掛ける。
 【無理をしない】最後に、目が冴えて眠れない場合は無理をせず、機内エンターテイメントを楽しむ。専門家は、この場合の電子機器使用については許容範囲としており、映画鑑賞や心地良い音楽を聴き、好きな本を読んだりしてリラックスすることが重要だとしている。

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