全伯吟剣詩舞道大会10日=ベレンから参加、4年ぶり開催

川中島の戦いの緊迫感溢れる一騎打ちシーンを演じるブラジル人演者

 「北ブラジル・アマゾンからも愛好者が参加します。ぜひ見に来てください」――全伯吟剣詩舞連合会(宮村秀光代表)が主催する第48回全伯吟剣詩舞道大会が、10日(日)10時からサンパウロ市リベルダーデ区ブラジル日本福祉協会小講堂(R. São Joaquim, 318)で開催されるに当たり、宮村代表がそう呼びかけている。
 当日は祥悦会、祥清会、岳風会、祥江流、祥秀会、心彰流などが流派の壁を越えて出演し、全43演目を披露する。「風雲川中島」「富士山(晴れてよし)」「桜井の訣別」「会津節」「伊達政宗」などの有名な演目がずらり。
 演者にはグルターヴォ祥道さん、フェルナンド・ゴウヴェイアさん、クリスチアン祥良さんら非日系人も混じって、迫真の詩吟や剣舞を見せる。子供の頃から父親の影響で吟剣詩舞に親しんできた宮村会長も、若い彼らの活躍ぶりを絶賛している。
 パンデミックで中止続きとなり、今回は4年ぶりの開催となる。その間、サンパウロ市やモジ・ダス・クルーゼス市・べレン市やトメアス市をオンラインでつなぎ、一緒に練習を重ねているという。古典芸能だが練習スタイルは、現在に適応した形に変化している。
 今回はアマゾン河下流にある岳風会ベレンから10人が特別に参加。太田勲さん、前しめ子さん、畠山たきこさん、下小薗とも子さん、石塚みどりさん、河村淳さん、銅網ひろえさんらが日ごろの練習成果を披露する。
 事前申し込み制(宮村代表、ワッツアップ11・98296・8834)だが、当日飛び入り参加も大歓迎だという。入場無料。ご祝儀歓迎。

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