ベーシストが頭撃たれ重体=国内有名バンドのメンバー
ベテラン・ロックバンド、「ウルトラージェ・ア・リゴール」のベーシスト、リナルド・オリヴェイラ・アマラル(通称ミンガウ、56)が2日夜、リオ州パラチーで頭を撃たれ、重体に陥った。3日付G1サイト(1)などが報じている。
この事件はバンドのヴォーカリスト、ロジェール・モレイラがネット上で公表したことで明らかになった。モレイラはその文面で、「ミンガウが頭を撃たれた。神経外科医が必要だ。誰か良い医師を教えてくれ」と訴えている。
ミンガウは2日夜にパラチーの病院に運ばれた後、3日にヘリコプターでサンパウロ市のサンルイス病院に運ばれ、緊急手術を受けた。手術は3時間半を要し、病院によると極めて重体で人工呼吸器につながれているという。
テラサイト(2)によると、パラチーの警察によると、3人いるとされる容疑者のうち1人を既に逮捕したという。容疑者はいずれもリオ最大の犯罪グループ「コマンド・ヴェルメーリョ」のメンバーだという。
逮捕された容疑者によると、ミンガウは友人と共にコカインを購入しようとして現場に向かったという。3日は彼の誕生日で、そのパーティに使おうとしていたようだ。
ウルトラージェ・ア・リゴールは80年代のブラジルでのロック・ブームを支えたバンドの一つで、「イヌーティル」「ノス・ヴァモス・インヴァジール・スア・プライア」は今日でも知られるヒット曲となっている。
ミンガウは1999年に同バンドに加入。それ以前はブラジルのパンクロック・バンドの先駆ともされるバンド、ラットス・デ・ポロンの初期メンバーだった。