冷蔵庫に8歳女児のバラバラ遺体=逮捕された母親「元夫への復讐」

遺体が見つかった冷蔵庫(27日付G1の記事の一部)
遺体が見つかった冷蔵庫(27日付G1の記事の一部)

 27日付G1サイトなど(1)(2)によると、サンパウロ市南部アラカチ地区の住宅の冷蔵庫の中からバラバラに切断された8歳の女児の遺体が見つかり、26日、その母親であるルース・フロリアノ容疑者(30)が逮捕された。容疑者は15日に引っ越しをしており、それを手伝った知人らが冷蔵庫の重さに不審を抱き、新居を訪れた姑が冷蔵庫を開けたところ遺体を発見した。警察官が現場に到着した直後、女は犯行を否認していたが、後に自供している。
 警察の調書によれば、約1カ月前に容疑者は出会い系アプリを通じて複数の男性と知り合い、その内の1人を家に入れたと証言。その際、2人は薬物を使用して眠ったと述べた。目を覚ますと娘が亡くなっていることに気づき、「何をすべきかわからなかった」ため、遺体を冷蔵庫に入れることにしたと話した。
 その後、市警による事情聴取で証言は一変し、容疑者は「娘が父親との別れを受け入れなかったため」に娘を殺すことを決意したと自白。容疑者の元夫であり、被害者の父親から暴力と脅迫を受けていたことへの復讐だと述べた。
 犯行は8日から9日の間に行われ、娘が浴室で歯を磨いているところをナイフで刺して殺害した。遺体の処理方法がわからず冷蔵庫に入れたと供述している。当時容疑者は薬物を使用していたとのこと。警察に対して娘を殺害した状況を淡々と語り、犯罪に対する罪悪感や後悔の感情を欠いていたとのこと。
 引っ越しを手伝った証言者によると、冷蔵庫はシーツとテープで包まれて非常に重く、運搬には少なくとも4人必要だった。梱包されてもなおコンセントにつながっているのを見て、彼女の新しい恋人とその母親が疑問に思った。
 26日、容疑者は家の鍵を恋人の家族に預け、元夫と話し合いを持つため、サンパウロ市東部地区に向かった。その間に、武器や薬物が隠されているのではと疑っていた姑は冷蔵庫を開け、予想に反して女児の遺体を見つけて軍警に通報した。恋人もまったく知らなかったと供述している。容疑者は周囲に「娘は父親と一緒に暮らしている」と話していた。
 この事件は未成年に対する殺人と死体隠匿事件して登録された。容疑者には他に2人の子供がいるが、彼らは無事で児童相談所に引き渡された。

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