岐阜県人会=郡上踊りで交流つなぐ=カナダ、日本とオンラインで

郡上踊りを踊る皆さん

 ブラジル岐阜県人会(長屋充良会長)は13日午後0時30分から午後4時、サンパウロ市の静岡県人会館にて「郡上踊りinサンパウロ」を開催し、県人会員ら約20人で郡上踊りを踊った。同イベントは同日にカナダで開催された「郡上おどりinトロント」との連動企画。会場の様子はオンライン中継され、世界の岐阜県人を繋ぐ団体「岐阜インターナショナル」の会員らが視聴参加した。

 郡上踊りは、岐阜県の郷土舞踊で、日本三大盆踊りの一つ。昨年11月には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。7月中旬から9月までの間、岐阜県郡上市八幡町内の各所で行われ、8月13日から16日の盂蘭盆中は朝方まで踊る「徹夜踊り」が行われている。
 カナダ・トロントでは、2008年の日加修好80周年時に、記念事業として郡上踊りイベントが初開催された。今回の企画は、郡上踊りのユネスコ登録や当時の参加者からの再開要望を受け、八幡町出身の棚橋則之さんと八幡町を愛する写真家のブレント・ボーグンドヴァーグさんが企画した。
 棚橋さんらは郡上市の協力を得て、13日の徹夜踊り中に日本とカナダ間で踊りの様子をオンライン中継することにし、ブラジル岐阜県人会へも参加を呼びかけ、「郡上踊りinサンパウロ」の開催へと繋がった。

 長屋会長は「棚橋さんの呼びかけにより世界の岐阜県人が繋がる機会ができたことに大変感謝しております。ブラジルに住む岐阜県人やその子孫、郡上踊りを愛する県人会関係者などは本当に喜んでいます。来年もまた皆で踊り、岐阜愛を確かめ合い、ブラジルから岐阜県人の繋がりを盛り上げたいです」と述べた。
 当日、参加した佐久間淑子さん(よしこ、89歳、岐阜県大垣市出身)は、「皆さんとこうしてブラジルで岐阜の郡上踊りを踊れるのは本当に幸せ。来年も開催してもらえるよう長屋会長に期待してます」と笑顔で述べた。

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