コパカバーナ・パレス100周年=世界のセレブから愛された高級ホテル

コパカバーナ・パレスホテル(ホテル公式サイト(https://www.belmond.com/)
コパカバーナ・パレスホテル(ホテル公式サイト(https://www.belmond.com/)

 リオ市のコパカバーナ海岸の目の前に位置する「コパカバーナ・パレスホテル」が13日、開業からちょうど100年の節目を迎えた。白砂のビーチに輝く真っ白い建物は1世紀におよぶ時を経て、市内のシンボルの一つとして確固たる地位を築いてきた。豪華で格式高いこのホテルは、政治家、芸術家、王族など、国内のみならず世界中からセレブをもてなした。その歴史や気になる宿泊料金などを11日付エスタード紙サイトなど(1)(2)が紹介している。
 1923年8月13日に設立されたこの老舗ホテルは、廊下に巨大なシャンデリアや大理石の装飾が施され、本館と別館合わせて全239室の客室は、アールデコ調の趣ある美しさと近代様式の魅力が融合した造りだ。これまで数多くのパーティーや国際会議などが行われ、このホテルを舞台に様々な物語が繰り広げられた。
 有名なところでは、64年には女優のブリジット・バルドーが、当時の恋人であるブラジル人ミュージシャン、ボブ・ザグリとともにホテルを利用し、大きな注目を集めた。その際、彼女がホテルのバルコニーで撮影された写真は、リオの歴史に永遠に残るものとなった。
 70年代にはロックスターのジャニス・ジョプリンが、27歳で生涯を終える7カ月前のカーニバルの期間中にホテルを訪れた。自由奔放な彼女は裸でプールに飛び込み、ホテルから追い出されたという逸話が残っている。
 また85年、ロックバンド「Queen」のフレディ・マーキュリーは「ロック・イン・リオ」の第1回に出演するために訪れ、ヘリコプターでホテルに到着した。その際、ファンがコパカバーナビーチに1500本のろうそくを灯して「Queen」の文字を作り、それを見たフレディは凄く感動したとのこと。
 野次馬を集めた有名人では、歌手のマドンナを忘れてはいけない。08年音楽アルバムのプロモーションのために3人の子供たちとともにこのホテルに滞在した。彼女は由緒あるホテルの一室をジムに改装するように命じ、運動のためにロープや12台のトランポリンを設置するよう要求した。またユダヤ料理の専門料理人を自ら招き入れ、やりたい放題だったという。
 91年には、チャールズ3世とダイアナ妃も宿泊している。国王夫妻はホテルのプレジデンシャルスイートに滞在し、リオ滞在中に公式会談、環境会議、孤児院や病院の訪問が行われ、その公務の合間にダイアナ妃がホテルのプールで一人泳ぐ姿も目撃されている。
 この由緒ある高級ホテルの宿泊費は一泊朝食付きで2900レアルから2万9000レアル。ただし、宿泊日、利用人数、予約時期などで変動するのに加え、新年やカーニバルなどの記念日は暴騰するので要注意。

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