運転免許の実技試験中に轢き殺す=不合格を告げられパニックに?

亡くなったオゼニ・アルヴェス・テイシェイラさん(7日付テラサイトの記事の一部)
亡くなったオゼニ・アルヴェス・テイシェイラさん(7日付テラサイトの記事の一部)

 ゴイアス州内陸部のレクサニア市で6日、運転免許の実技試験中に受験者(氏名未公開)が誤って女性を轢いて死亡させる事故が起きたと、7日付テラサイトなど(1)(2)が報じている。被害者のオゼニ・アルヴェス・テイシェイラさん(49)は、事故後に市内病院に緊急搬送されたが、心肺停止のため数時間後に息を引き取った。
 事故は午前12時30分頃、市内バスターミナル近くの広場で起きた。ゴイアス州交通局(DETRAN)によると、受験者は試験の最終段階で急にアクセルを踏んでしまい、オゼニさんだけではなく、他の2人もはねて軽傷を負わせた。
 被害者の3人は皆、同じ実技試験を受けるために歩道で待機しているところだった。報道によれば、加害者は乗車中に試験不合格を告げられてパニックになり、試験官からゴール地点に車を止めるよう言われた後、逆にアクセルを踏んで急加速させたという。
 警察当局は「被害者は車両と売店の壁にはさまれ、衝撃で壁が崩れた」と説明し、事故の衝撃で肩、顎、肋骨を骨折し、骨が肺を貫通していたとのこと。警察は、自動車運転過失致死容疑で事件を捜査している。
 試験中に車に同乗していた試験官の名前は公表されていないが、交通局によれば、彼は現場から逃げることなく被害者に応急処置を施した。その後、加害者と共にアルコール検査にも応じている。
 警察の調査とは別に、交通局は事故の状況を調査するための内部調査を行い、事実の解明に尽力すると同時に、被害者家族へのサポートを提供するとしている。

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