アニメ・フレンズ=ScandalやFlowに合わせて数千人が大合唱=南米最大のポップカルチャーイベントで

メインステージ会場の様子

 ラテンアメリカ最大のアジア系ポップカルチャーイベント「アニメ・フレンズ」が、サンパウロ市北部のアニェンビー国際展示場で13~16日の4日間にわたり開催された。今年で開催20周年を迎え、会場には約12万人が来場。日本からのアーティストを中心に50組以上が参加し、イベントを盛り上げた。 
 ブラジルでの初ライブのはずのScandalだが、ステージに立つと、数千人から会場全体に鳴り響く「Scandal」コールで迎え入れられた。「やっとブラジルに来れた。みんなに会えてめちゃくちゃ嬉しい!」とScandalが返すと、歓声が沸き上がり、演奏が始まると会場が一体となって盛り上がりを見せた。 
 最後の演目としてステージに上がったFlowはポルトガル語で「ずっと会いたかった。最高のライブにしよう。お前ら最高だぜ!」と熱情的に語りかけると、会場は一気に熱狂の渦に巻き込まれた。一曲目に演奏した人気アニメ「ナルト」主題歌「Sign」から会場は大興奮となり、数えきれない来場者が一緒に歌い上げた。
 13日の開会式にはリカルド・ヌネス市長、ジョアン・ジョージ市議、桑名良輔在聖総領事らが出席。イベント主催会社「Maru Division」のジュリアノ・アニテリ代表は、「アニメ・フレンズは、市の公式カレンダーに登録されているイベントの中でも最大規模のイベントの一つとなっています。記念すべき20周年をポップカルチャーファン、サンパウロ市民の皆さんと祝えることは大きな喜びです」と語った。
 13日はサンパウロ市観光局の支援により入場無料となっており、多くの人々が会場を訪れた。

 会場にはメインステージ、コスプレゾーン、講演スペース「ウルトラ講堂」、K―POPエリア、交流エリア、食事エリア、グッズ販売エリア、企業出展ブースエリアなどが設けられ、コスプレコンテストやK―POPダンスコンテストなども行われた。
 日本からはアニメやゲームの主題歌で人気のバンド「Burnout Syndromes」や「Survive Said the Prophet」、歌手のNano、インターネットで活動するバイオリニストのYurikaらが参加し、会場を盛り上げた。
 特撮シリーズのヒーロー俳優である筒井巧、橋本巧、渡洋史、女優の塚田きよみ、大石麻衣、澄川真琴も参加し、自身のキャリアや制作裏話について講演した。

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