ベロ・オリゾンテ市=銅線盗難69%減少に貢献=「クライム・ナビ」実証実験延長へ

調印式に参加した市警備隊関係者らと梶田氏(中央右)

 日本の防犯系スタートアップ企業「Singular Perturbations(シンギュラー・パータベーションズ)」が開発した犯罪予測AIシステム「クライム・ナビ」の実証実験が昨年8~9月、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市で、同市警備隊、同市統合オペレーションセンター協力のもと行われた。実験の結果、同システムの有効性が認められ、市警備隊は実証実験の実施延長を決定し、6月16日に実施延長に関する調印式を同市内で行った。
 クライム・ナビは、過去の犯罪発生データや都市、地理データなどをもとに、犯罪発生予防に効率的な巡回ルートを算出する。今回は信号などに使われる銅線の盗難事件発生予防に焦点を当てた巡回ルートを算出し、市警備隊が同ルート上のパトロールを行った。
 2カ月間の実証実験の結果、実験期間中の銅線盗難事件数が171件となり、実験前2カ月間の543件から69%減少した。中でもクライム・ナビを活用した地域の事件発生数が79%減、非活用地域の56%減と比較すると発生率に23%の開きがあり、市警備隊は同システムの有効性を認めた。
 ベロ・オリゾンテ市での実証実験は、国際協力機構(JICA)の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」連携の元、2024年5月まで実施される。同社はサンパウロ、リオ・デ・ジャネイロ、マット・グロッソ・ド・スル、パラナ州など14カ所の警察組織、州政府機関とも実証実験実施の協議を進めている。

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