20日から公開が始まった映画『バービー』に合わせ、ブラジルに一大バービー・フィーバーが巻き起こっていると19日付ヴェージャ誌サイトなど(1)(2)(3)が報じている。
1959年に製造が始まって以来、半世紀以上にわたり世界中の少女の間で大人気のバービー人形の実写映画は、昨年に制作が本格的に発表されて以来、全世界的に注目されていた。
主演に人気女優マーゴット・ロビー、バービーの恋人ケン役にライアン・ゴスリングなど、人形の世界のキャラクターになりきった彼らの写真や動画がSNSで公開されるとその都度話題を呼び、国際的人気歌手のビリー・アイリッシュやニッキー・ミナージュなどによる映画挿入歌も公開前から世界的なヒットとなっている。
19日付けエントレ・ミガスサイト記事によれば、出演するアメリカ・フェレイラ、ライアン・ゴスリング、主演のマーゴットらは2019年に当地で開催されたCCXP(世界的エンタメイベント)で映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』の宣伝のために訪れ、「すっかりブラジルに魅了された」とコメントしたことも話題になっている。
ブラジルでもバービー人気は公開前から熱狂的だ。市内の主要地を走るサンパウロ市地下鉄4号線では、車内をイメージカラーのピンクに染めた特別列車を運行。さらに食品大手のバーガーキングは期間限定で「ピンク・バーガー」を売り出している。壁の一部をピンクに塗ったショッピングセンターなどもある。
ブラジルでは、少女たちだけでなくLGBTでのバービー支持率が高い。配給のワーナー・ブラジルはゲイの人気ユーチューバー「ディーヴァ・デプレッソン」などLGBTの有名人を先行上映会に招待したプロモーションを展開している。
また人気歌手パブロ・ヴィッタルは17日にサンパウロで行われたドラッグクイーンのコンテストの審査員にバービーの衣装で登場。映画の公開を盛り上げていた。