ブラジリア=日本語能力試験に147人参加=増加傾向、初の聴覚障害者受験も

能力試験の会場の様子

 ブラジリア日本語普及協会(矢田正江理事長)は同モデル校で2日、日本語能力試験を行い、147人が受験した。
 同普及協会では1995年から日本語能力試験を実施。今回の試験ではブラジルでは初となる聴覚障害者の受験者があり、手話の出来る監督員を配置した。聴覚障害者は聴解問題が免除される。また、発達障害者2人の受験もあり、それぞれ監督員が対応する態勢をとった。
 昨年の同校試験受験者数は12月183人、7月138人で、増加傾向にあるという。
 矢田理事長は、「ブラジルの日本人移民は子供たちの教育のため、おばちゃん教師がボランティアで教育活動を行ってきました。私も家族で移民してきて、学歴を持たず教師を始めました。現在、当モデル校の教師の大半はブラジリア大学の日本語科を卒業した非日系人で、4年間日本語教育について学んだバイリンガル教師が増えています。彼らがこれからの日本語教育界で大いに活躍することを期待しています」と語った。

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