女子サッカー=最後の親善試合にも勝利=既にW杯会場の豪州到着

20日から始まる女子サッカーの世界選手権(W杯)前、最後となる親善試合が2日に行われ、ブラジル代表が4対0で快勝したと2日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)(3)(4)(5)が報じた。
ピア監督が2日の対チリ戦の先発に選んだのはキーパー:レレ、ディフェンダー:アントニア、カテレン、ラファエレ、タミレス、ミッドフィルダー:ルアナ、ドゥーダ・サンパイオ、ジェイセ、アナ・ヴィトリア、フォワード:ニコーレ、ガビ・ヌネスの11人。彼女達はW杯の本番でも先発を務めることになる可能性が高い。
他方、これまでの試合ではレギュラーを務めたこともあるフォワードのマルタやデビーニャ、ミッドフィルダーのアリー・ボルジェス、アドリアナ、ケロリンらは補欠としてベンチ入りした。
試合は速い展開で、前半4分には右サイドからニコーレが出したクロスにガビが頭で合わせて1点目。相手側キーパーのアントニア・カナレスはボールに触れたものの、止め切れなかった。
チリも反撃をかけ、マリア・ホセ・ウルチアが右サイドからエリア内に侵入してシュートを打ったが、レレの好守に阻まれた。
これに対しブラジルは、前半14分にも、ミッドフィルダーのルアナが右サイトに出したパスを受けたジェイセがシュートを狙ったが、角度がなく、ゴールを割った。
チリは前半23分に発生したファールで得たチャンスで1点を返そうとしたが、カレン・アラヤの球はゴールポストに弾かれた。
逆に、これで生じたチャンスを生かしたブラジルは、前半28分にアントニアが右サイトから出したクロスをドゥーダが頭で合わせて2点目を決めた。
ブラジルは34分にも、チリ守備陣がエリア内で犯したファールで得たフリーキックをルアナが決めて、3点目。43分には右サイドからのアントニアのシュートで4点目が決まるかに見えたが、右ポストに阻まれた。
ブラジルは後半も積極的に攻め、4分にタミレスが左から出したクロスをジェイセが頭で合わせて4点目を決めた。
後半12分以降は両チームとも選手交代が続き、前半のような激しさは抑制された。交代はアナ・ヴィトリアがモニカに、ジェイセがアンドレッサ・アルヴェスに、カテレンがラウレンと続き、25分にはニコーレの代わりにケロリン、28分にはラファエレの代わりにマルタが入った。
ブラジルはそれでも果敢に攻めたが、それ以上の追加点は入らないまま、試合が終了。1・6万人の観客から拍手を受けた。
ブラジル代表は試合が明けた3日朝5時にブラジリアを出て、一路、豪州(オーストラリア)に飛んだ。
これは豪州とニュージーランドで開催されるW杯に臨むためで、現地時間の4日18時30分にブリスベンに到着した。W杯は20日から始まるが、ブラジルの試合は24日の8時(ブラジリア時間)開始の対パナマ戦からだ。ブラジルはパナマとフランス、ジャマイカと共にグループリーグを戦う。