リオ州=廃品の販売監視アプリ開発=盗難、窃盗品の取引回避に

新しいアプリについて説明するカストロ知事(20日付G1サイトの記事の一部)
新しいアプリについて説明するカストロ知事(20日付G1サイトの記事の一部)

 リオ州市警が盗難・窃盗の被害に遭った品の違法な取引を回避するため、リサイクル業者などが購入した製品をカタログ化するアプリ「スカッタ(スクラップの意)・オンライン」を開発し、使用を開始すると20日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
 リサイクル業者が扱う品が盗品や窃盗品であったという例は少なくなく、盗品や窃盗品で稼ごうとする犯罪者の動きを抑制するためのアプリは、鉄道網や市内に設置されている信号機からの銅線や、住宅やマンションのアルミニウム製の門扉、マンホールの蓋などの盗難、窃盗とその転売を抑制することを目指すという。
 新しいアプリは売り手と販売された商品に関するデータを登録するために使われ、登録する項目には体積(容量)や重量、価格に関する情報が含まれる。
 クラウジオ・カストロ知事によると、このアプリを開発した目的は、不法な商品を受け取って転売する犯罪者達への包囲網を閉め、生計を立てるためにリサイクルを行っている善良な市民を守るためだという。
 同知事は、「自分達の足でリサイクルできる品を集め、販売している小規模の収集者を処罰するためのものではない」と明言。送電用の銅線などの盗難事件は公共交通の安全性維持などとも関係がある。また、車を盗んで解体、転売するような犯罪者や犯罪行為の摘発と不法転売を防ぐことは、犯罪を抑制するためにも必要だ。
 リサイクル施設や廃品処理場は90日以内に必要な書類を揃え、盗難警察に提出することで、システムにアクセスし、アプリケーションをダウンロードすることが認められる。これらの施設や処理場は治安当局によって定期的に検査・監視されることになっており、業者が購入した資材もチェックされる。
 フェルナンド・アルブケルケ市警長官は、「違法な業務の執行を阻止する」との言葉で意気込みを表現している。

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