リオ・グランデ・ド・スール州サイクロン=イボチ日系施設に被害なし=祭り中止、復興協力を呼びかけ

洪水被害にあったイボチ市フェイトリア・ノヴァ区エンシャイメル住宅地(写真:Suélen Schaumloeffel/GES-Especial)

 リオ・グランデ・ド・スール州では15日から翌日にかけてサイクロンによる豪雨被害が生じた。被害地域の同州イボチ市では、日系関係施設及び関係者に被害は無かったが、24日に予定されていたイボチ日伯文化体育協会の「第1回イボチ祭り」は開催中止が決定した。同協会では、市の復興事業に協力するため、募金活動を開始したという。
 被害状況についてイボチ日伯文化体育協会のパウロ・トシオ・タナカ会長は、「イボチ市のコロニア関係施設に被害はない。周辺の日系人の間でも被害は報告されていない」と話した。
 パウロ会長によれば、大きな洪水被害が出たイボチ市フェイトリア・ノヴァ区は「Buraco de Água(水の穴)」とも呼ばれ、たびたび洪水被害に見舞われてきたが、今回ほどの被害は初めてだという。同地区にはドイツ系の歴史的建造物や市立博物館、市文化観光局がある。
 同協会では市の水害復興事業協力のため募金活動を行っており、現在は同協会のPIX(CNPJ: 90.834.128/0001-43)から寄付を受け付けている。

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