サンパウロ市=ダフ屋27人を一斉摘発=テイラー公演チケットで

 米国の国際的人気女性歌手テイラー・スウィフトのサンパウロ市での公演のチケット販売をめぐる取り締まりで、販売会場に並んでいた27人のダフ屋が19日朝、一斉逮捕された。同日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
 逮捕劇が起きたのはサンパウロ市西部のサッカー・スタジアム、アリアンツ・パルケのチケット売り場で、合わせて27人のダフ屋が摘発された。この日はC6銀行顧客への先行販売で、同銀のカードを持っていない人が次々に見つかり、ダフ屋の存在が判明した。
 ダフ屋たちは市警から、抵抗せずにチケット売り場の壁に手をつけて立つよう指示され後、第一消費者警察署に連行された。容疑者たちが拘束、連行されると、正規で並んでいた客たちから拍手が起こった。
 ダフ屋とはチケットの高額転売を行う人たちのことで、この日に摘発された容疑者の内の何人かは、「1日100レアルを受け取り、代行で列に並ぶことを頼まれていた」と告白している。
 現場には、消費者の苦情受付のテレビ番組で有名になった、サンパウロ市市長選の名物候補でもあるセルソ・ルッソマノ下議も駆けつけ、注目を集めていた。
 テイラーは現在、世界でも屈指の人気を誇る歌手で、11月に行われるアリアンツでの公演には収容人数5万人の会場なのに150万人が殺到。同スタジアムでは2回の追加公演が決まっている。

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